第37話

 憤懣ふんまんやる方ない顔つきで弁護士の東雲しののめはボクの家を後にした。


 ソファに座ったまま、ボクはルナの華奢な肩を抱きしめていた。

 彼女は怒りと悔しさで、かすかに震えていた。


 少し経ってようやく落ち着きを取り戻し、

「フフ…、ユウ

 かばってくれて、ありがと……」

 笑顔を浮かべた。


「別に…、大事なルナを守るのはボクの義務だからねぇ!!」

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