第23話 弁護士の東雲《しののめ》
その夜、一人の男性が訪ねてきた。眼鏡を掛けた三十代のイケメンだ。
「はじめまして……私、弁護士の
営業スマイルを浮かべ名刺を差し出した。
「弁護士……!?」確かに、弁護士バッチを着けていた。
「こちらにいらっしゃる姫乃樹ルナさんの事で、お話したいのですが……」
「ルナの事で…、何か……」
嫌な予感がした。
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