万年少年の夢詩集

小川貴央

第1話 仰げば尊し

「仰げば尊し」~


卒業式で必ず歌われた唱歌だった。

今では”聖職”という言葉も無くなり、恩師への

畏敬と感謝の念を呈する所以も薄らいでしまった。

然し広義の意味として、


学校へ送り出してくれた両親、


いつも運動会に応援に来てくれた祖父母


共に泣いて笑い合った学友たち、


汚れた危険の潜む社会から守ってくれた学び舎・・・


総てに対して

「仰げば尊し」と感謝の気持ちを抱きたい。


そして、


二度と戻れぬ学生時代に、



 「仰げば尊し」

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