18

 あなたは耳を疑う。少女達はあなたの目を憚ることなく自分の身体つきを確かめはじめたのだ。乳房の柔らかさも、細くて長い脚や腕や指先も、透けるような掌も、柔らかく光を跳ね返す髪の毛も、総てを真新しいものを見る目で見つめ、うっとりと目を細めている。それはまるで自分の身体でありながら初めて見るかのようだった。そのうちに少女達はあなたに話しかけてきた。


「あなたのおかげです」

「これでやっと2万年前の約束を果たすことができます」

「総ては全人類と、全魚類のために!」

「本当に、ありがとうございます」


 思わぬ礼を言われ、あなたはあっけにとられたまま返事をした。


「どっ、どういたしまして」


 19へ。


(サイコロの目=1)

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