【休載中】【ゲームブック】 ハーレム生活はかなり難しい⁉︎ 決断力とサイコロで最高のハーレムを建設しよう!

世界三大〇〇

プロローグ

 20歳を過ぎて彼女の1人もいない男が、どうすれば史上最高のハーレムを築くことができるだろう。長い人生のどこにピークがあるのかは人それぞれに違うもので、神童が20を過ぎればただの人となることもあれば、40を過ぎて鯉の滝登りのように出世することもある。


 あなたは都内に住む男子大学生。都心の一戸建てに独り暮らしをしている。両親は健在だが仕事の都合でヨーロッパにいて、1つ年下の妹はアメリカの大学にいる。あなたには、20までは平均をやや下回るほどの幸福や出会いしかなかった。親の車を自由に使うことができるのに、その助手席に座った者は誰もいない。そう、あなたはまだ誰とも付き合ったことがない童貞で、『ハーレム生活』という言葉とは無縁の極めて平凡な人生を20年間も飽きずにおくってきた。


 それが、あることをきっかけにして大きく変わっていく。


 この小説は、あなたの意志とサイコロの目がその結末を決めるゲームである。もし上手くいけばあなたは『ハーレム生活』をおくることができるが、それは決して容易な道ではない。決断力だけではなく、時には運を味方につけなければならない。総てはあなたの意志と運次第という訳だ。



 あなたには、生活する上で必要な2つの能力がある。魅力値と体力値だ。あなたは自分の能力を合計が最大30となるように自由に振り分けることができる。これらの値は、あなたが生活していく上で、大きければ大きいほど有利となる。


 魅力値というのは周囲に与える影響の大きさを表す。

 体力値というのは困難にどれだけ耐えられるかを表す。


 どちらの値も、生活するうちに増えたり減ったりと変化する。そして、どちらかの値が0になったらゲームオーバーとなる。これからの生活のことを充分に考えて振り分けて欲しい。


 さらに、今からゲームを始めようとしているあなたには、特別に所持品として『ぶくぶく堂のたい焼き』を3つプレゼントしよう。


 そしてもう1つ、あなたには生活資金がある。早速サイコロを振って欲しい。その出目に6を足してから10万倍した額が、あなたの所持金となる。もしサイコロがなければ、任意のパラグラフを開き、その1番下にある数字を出目として話を進めてもらっても構わない。


『ハーレム生活』を目指す決心がついたら、「近況ノート」の生活シートにこれらの値を記入しておこう。所持品欄に『ぶくぶく堂のたい焼き3つ』の記入も忘れずにしておいて欲しい。これからの生活は、とても楽しいかもしれないし、苦痛かもしれない。それを決めるのはあなたの意志と、サイコロの目だけである。


 さあ、準備が整ったら、早速生活を始めよう。幸運を祈る。


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