惜敗
次の斡旋日。対戦相手はショーゴとタツヒロ。
「またショーゴか……厄介だな」
大勢の観客の前で戦うことの不安に押し潰されそうなタイトは、更なる厄介ごとに悩まされながらスタジアムへと向かった。
「ユーリカ、しょっぱなから攻撃呪文をショーゴに向けてぶっ放す。ビビらずにじっとしててくれ」
『わかった~』
「そのあとは任せた!」
『う~ん』
「どうした?」
『まだあんまり戦ったことないから、わかんな~い』
「あ、あぁ……まぁ、頑張ろうな、ユーリカ」
『うん~』
試合開始。またも何やらよくわからない呪文を詠唱し始めるショーゴより先に、タイトが単体相手だが強力な攻撃呪文の詠唱を始める。詠唱は間に合い、ショーゴに直撃。
が……同じことを考えていたらしいタツヒロの魔法は、タイトに直撃していた。
「タイトやるじゃねえか! 惜しいぜ! タツヒロの詠唱が速ければお前の勝ちだ!」
「ショーゴが失格じゃねえ試合なんて珍しいな!」
「タツヒロ~~~! お前のおかげで酒が飲めるぜ~~~!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます