前のエピソード――現パロってあるじゃん？

既に言ってるネタですが、改めて。

まず、転生でも転移でもないタイプのなろうtueeeを書きます。

主人公のキャラは無難に冷静な隠れ有能→ひねくれクール+3秒で思い付いたような個性をつけてなんともクセのある主人公にしておきましょう。

世界観は頑張ってオリジナリティを出します、詳しく解説しない不思議系/雰囲気系の世界観が良いでしょう。

復讐動機とかになるいかにもな鬱展開、悲劇を書きます。

例えば、いきなり登場した幼なじみ(♀)がいきなり登場した幼なじみ(♂)のあくどい裏切りで死ぬなど読者が背景を知らずいまいち愛着の湧かないキャラの悲劇を出来るだけテンプレートに書きます。

覚悟完了みたいな描写からの暗黒微笑、殺意の波動的展開を主人公周りで多発させます。

そしてハーレムというか単に主人公がモテますが、テンプレートな経緯で出会った最初のハーレムヒロインに一途だったりするのが昨今のトレンドですね。

更に覚悟完了してなさそうなキラキラ系アホ勇者やヒロインにちょっかいを出そうとするボンボンなど、次々と他キャラをsageて踏み台にするなどします。

たまにメインキャラを凌駕するほど妙にキャラの濃いモブや雑魚敵を出してはすぐに退場させましょう。

数名のヒロインには明確な意思表示をさせず、テンプレに似た展開をなぞって「ヒロインが具体的に何考えてるかは明示されてないけどどうせ主人公に惚れるんだろうな」という印象だけは醸し出します。

逆張りの一環として、本来やんごとない立場か伝説の犯罪者とかでプライドの高い女キャラと流れで頭脳バトルして隙をついて魔法の枷をはめるなどして奴隷にしたら主人公を懐柔する為にゴマスリし始めたなどの経緯を持つ毒気のあるヒロインをメイン枠に入れるのも良いでしょう。

話が進む内に、ハーレム内に実は男の娘もしくはふたなりがいた事をうっすらとほのめかします。

彼らと生粋の女性キャラ達の間に百合に見えるようにフラグを立てます。

その上に上記の踏み台勇者やボンボンが思いのほか覚悟完了してて主人公を食うレベルでカッコいい所みせながら死ぬか酷い目に会います。

例えばボンボンは自分が犠牲になってあられもない状態になった後も自分の身よりちょっかいを出したヒロインの身を案じ続けます。

勇者は自らの恐怖症にぶっ刺さる属性を持つ敵に一人で向かい、勇者の責務として自らを徹底的に犠牲にして敵を封印しますが、主人公の最強の力で色々台無しな大団円になったり雑魚扱いされたり自己満クソ野郎扱いされたりしますが、勇者本人は最初から「どんな目に会っても構わない」と覚悟完了しているので気にしません。

ついでにこれは作中に念入りかつ気付きにくい伏線を張る必要が出ますが、主人公の武器など最強の力の源となるアイテムが実は最初の方で死んだモブの化身か寄代で、モブは死してなお好きなヒロインの一人を守り続けていたが、主人公がその武器(モブ)を使って行った横暴を肩代わりし、罰を受ける代わりに当のヒロインの命だけは必ず守るよう主人公に頼み込んで地獄へ落ちていく。

そして当のヒロインは超人的に優しいだけで別に主人公の事もモブの事も好きでも嫌いでもなかったというオチで。