第6話 魔王は目が覚める

 気づいたら夕方だった。


 部長ん家の客間に寝かされた魔王。

 目が覚めて自分がどこにいるのかすぐには分からなかった。

 

 ホームパーティすっかり終わり。

 静かな部長ん家。

 

 ジワジワ甦る記憶。

 寒い一月に必死で自転車を漕いだせいか?

 血圧サージってやつか?

 倒れたのは……。

 なぜ…。


 また純情魔王から流れる鼻血。


「やだねえ。美女がたくさんいすぎて鼻血流して倒れるなんて小学生ですか〜? おっさん」


 恥ずかし魔王の目の前には、なぜだかゴミ出しステーションで今朝ほど出会いし、口の悪い天使がムスッとしてても可愛い顔で立っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る