ハロウィンパーティー

古畑 時雄

第1話 ハロウィンパーティー

 私の名前はハルカ、東京都内の高校に通う普通の女子高生である。


 夏休みが明け新学期を迎えた私は、何時いつもと変わらず、また憂鬱ゆううつな日々が始まった。今年の夏に私は両親の田舎である広島に、ひとり帰省して居たのだが、度重なる異常気象で夏を満喫する事は出来なかった。


 私は憂鬱ゆううつな気分を引きずりながら、また東京へと戻り、この殺伐さつばつとした都会で、何時いつもと変わらない日常に戻っていった。私の通う学校は、都心の渋谷駅から程近い場所にあった。私の両親は共働きで仕事が忙しく、私は両親が自分の事より仕事の方が大切だと思っていたのだ。


 そんな私の今年の楽しみは、ハロウィンパーティーであった。私の通う学校では文化祭も十月に有るのだが、私は文化祭を楽しめた事がない。それはクラスメートや学校の先生に原因があった。皆んな自己中なひと達が多く、話がまとまらない事が多いからだ。


 だから私は今年、ハロウィンパーティーを友達とどう過ごすか、今からとても楽しみにして居たのであった。


つづく…

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