　https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-790022-4

　集英社

　2021年

　デジタル版あり

　紙は990円

　わたしは人生でいちばんはじめは漫画家になりたいと思っていて、クリエイターになったいまも創作の参考になるので漫画のかきかたとかの本もよくチェックします。そのなかで比較的新しいこの本がおもしろかったので紹介します。

　通して、ジャンプの中の人が、『ぐたぐたこまかいこといわんととりあえず原稿完成させて持ってきて！』という内容です。

　０から、線のひきかたとかベタの塗りかたは載ってないです。なのでほんとにはじめてまんがをかくひとには向いてないです。(そのあたりはまだほかの本やら、しらべたら山ほど出てくる)

　通して読むと、様々な方が時代の流れについて言及されています。昔だとTwitterもピクシブもなかったので、『俺が日本でいちばん漫画がうまいんじゃないかという勘違い』が起こりにくいという話はどっきりしました。井の中の蛙大海を知らずということわざのように、いざ投稿したら自分よりレベルの高い人ばっかりだった、というのはよくあります。さいきんはそれを先に知ってしまって、最初に投稿することすらやめてしまう人が多いらしいです。

　この時点の漫画家志望者は、なにかとがったものをもっているんだけど、それごとあきらめちゃうと。

　この本は、そんなこと気にせず、君の書きたいことを書いて！技術はあとからついてくるから！と応援してくれます。

　ジャンプは19ページを週で仕上げるのですが、本では2ページでまとめるというものを紹介しています。（仕上げまでされていないけど、この状態でもほぼ読める。漫画のネームとも言われます。）2ページ短いやろ！？と思いましたが、プロの人のネームをみて、めっちゃおもしろかったです。

　以前の項目で書いてあるんですが、小説もやっぱり長編いきなりしんどかったら、400でも800でもまとめたらええと思いました。

　本の値段を下げる都合やとは思いますが、画材の写真は少ないです。わたしはプロの人の2ページのマンガネームと、アンケートを読めて、もとがとれたので満足しています。