うなぎや

昔よく行っていた鰻やさんが

うすぼんやりと

暖簾を上げていた

文豪が愛したとされる老舗の店より

百倍おいしいと思った

その鰻やは

あるひ突然あとかたもなく消え去っていた。

今日は通院の日で

ひさしぶりの小春日和で

気持ちがよいひで

大好きだった鰻やさんが開店していて

名前はおいおい付けるとして

僕にとっては

特上の記念日になった。

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