phase5.1

 材料を買って家まで戻り、早速調理を開始した。家に誰もいなかったことが、何かの暗示のように思えた。


 捨てようとしてできなかった、あのすり替えの一件で使ったクレープのレシピを取り出した時は、反射的に破りたくなった。だがレシピを強く握りしめることで耐えた。


 全てに蹴りをつけるつもりで。何もかも今日で終わらせてしまおうと。


 一緒に来てもらったアイにダイニングルームのテーブルで待っててもらい、穹はキッチンに立った。


 アイは、何をするでも無く、じっと穹がキッチン内を動き回る姿を見ていた。実験体を観察しているようなその目つきに、体がそわそわした。自分もよく人が料理を造っているところを食い入るように見てしまうが、相手はこんな気持ちになるのかと学んだ。


 何も話しかけてこず、ただ見ているだけのアイの視線が何とも言えず落ち着かなくて、何度か動作がもたついたり、小さな失敗を犯したりしてしまった。


 そうやってこの料理を作っていると、自然と当時の記憶を思い出す。生々しく蘇る映像に何度も手が止まりそうになった。だが、見られていると思うと不自然に手を止めることも、ましてや料理を中断することも出来ず、手を動かし続けられた。


 そうして、最後まで走りきることが出来た。盛り付けが終わった瞬間、アイがいてくれて良かったなと素直に感じた。


「で、できました」


 一歩一歩踏みしめるように慎重に運び、一つのお皿をアイの前に置いた。


 長方形に折りたたまれた、薄い生地。その中には、かぼちゃのプリンが入っている。色が偏らないように注意して選んだ周囲を彩る秋の果物も、カラメルソースのかけ方も、ミントの位置も、何度も何度も考え直した末に辿り着いた。

少しかぼちゃを混ぜ込んである生地も、中身であるプリンも、味のバランスを意識して試行錯誤した。甘すぎないように、甘くならなさすぎないように、何度も配合を変えた。


 こうして見ていると、この料理を作り出すまでどれだけの時間をかけたか、鮮明に思い出せる。


「本当に、全然遠慮せず悪い所言っちゃってほしいというか、忌憚の無い意見をというか、直しようもなければそれ含めて全部言っちゃっていいというか、とにかく何を言ってもいいというか」

「ソラ、食べてよろしいですか」

「はっ、はい……」


 あの時のリベンジが行えるとは、この瞬間が来るまで予想もしていなかった。動揺の一方で、これでやっと吹っ切ることが出来るかもしれないという期待があった。同時に、恐れも。


 もし改善の余地すらないと言われたら? 自分で感じるだけでなく、客観的に、才が無いと叩きつけられたら? しかしその恐れは割合に直すとわずかなものだった。


「あ、でもこれに本来はアイスがつくんだけど今回は用意できなかったというか、だからつまり完成形ではないというか、完成形にすると味が違うものになるというか、なんというか」


 うん、と穹は一つ頷いた。少なくても、むしろ少ないほうが恐怖は際立つのだ。


「やっぱり日を改めたほうがいい気がしてきたようなっ!」

「今更です」

「あ」


 アイの目が細められた。直後、流れるような動作で料理が口に運ばれた。


 どこが悪いのか、どうかはっきりと教えてほしい。そう頼んだからか、一口を咀嚼している時間はだいぶ長かった。分析するような仕草に、責任を持ってやり遂げようというアイの考えが窺えた気がした。


 アイはなかなか次の言葉を口にしなかった。待っている間、無視できないほど、心臓の鼓動が高鳴っていくのを感じた。痛みを覚える程だった。腹をくくったのは気のせいで、実は何も心の準備が出来ていなかったと思い知った。


 アイの言葉に挫折を覚える未来を、自分は恐れている。


「分析が完了しました。言ってもよろしいですか。……ソラ?」

「ど、どう、ぞ……。覚悟、できて、るから……」


 穹はアイの隣に立ちながら、隠しきれないほどがたがたと震えていた。結局怖いのだ。今まで積み上げてきたものを崩れ去る瞬間を迎えるのが。

 積んできたといっても、全て自己満足で終わっていた砂上の楼閣のような代物だが。それでも最後の最後まで、怖いと藻掻いてしまう。


「どうしました。様子がおかしいですが」

「ごごごめん、緊張しちゃって……」たまらず向かいの椅子に座った。アイと向かい合う体勢になる。


「最初に伝えておきますが、私はソラのこの料理が嫌いなわけであはりません。それは断じて違います。そのことを念頭に置いて、今から言うことを聞いて下さい」


 アイの目が真正面にある。深い海を思わせる青色の目。それを見ているうち、確かに震えが静まっていった。

 結局、自分が痛い思いをしたくないだけなのだ。その傲慢さを見透かされた気がした。


「では始めさせて頂きます」


 穹は頷いた。



 クレープの薄い食感が好きだった。生地そのものの主張は薄いのに、そっと包み込み寄り添ってくれるようで。様々なトッピングがされているのも、見た目が華やかで好きだった。

しかも作り方とトッピングによってはデザートにもなるし、おかずにもなる。トッピング次第でどんな味にも見た目にも出来る無限の可能性。その器用さも好きだった。

名前も好きだった。なんとなくという理由で響きを気に入っていた。


 つまり穹は、クレープが好物だった。小さな頃からずっと。馬鹿にされたときや笑われたとき。心が息苦しさを訴えたときに食べると、たちまち安らぎを覚えた。食べ終わるとまた食べたいと思い、息苦しさが取れていることに気づく。


 格好良くて面白くて楽しい料理。それがクレープだと穹は思っている。きっと自分は、そんな料理に、憧れを抱いていたのだろう。


 だからすり替えの一件のクレープを考えた時も、今まで以上に力を入れた。好物だったからだ。


 そしてあの一件以降、クレープを食べたいと思わなくなった。


 けれどこうしてクレープを見ていると、理屈抜きで、食べたくなってくる。美月はごはんの力は凄いと力説するが、穹はそう思わない。ごはんの力は怖いものだ。抗えない強大な力に、ずっと振り回されているのだから。



 ノートの指摘を受けたとき同様、やはりいざその時が訪れると、落ち着いて話を聞くことが出来た。


 少し焼きすぎ、少し甘すぎ、少し柔らかすぎ。淡々と告げていくのを、穹は聞き漏らさないようにしながらメモを取っていった。その片隅で、指摘された点の改善方法も、同時に考えていた。


「あと苦味が検出されました。わずかなものですが」

「ああ、お酒入れてるからね。気になる?」

「気になる人もいる可能性は考えられます」

「そうか、種類変えてみるかな……。うん、ありがとう。他は?」

「以上です」


 しばらく穹はペンを持ったまま静止した。「……終わり?」


「はい、以上です」


 とったメモを見返してみた。そこに書かれている文章の羅列は短かった。想像してたよりも、あまり言われなかった。


「やはり私は専門外ですので。更に詳しく知りたいなら、専門的な知識を持つご家族に聞いたほうが懸命ですよ」

「その勇気は無いんだよね……」


 メモ帳を閉じながら呟く。今はまだ、なのか、もうずっと、なのかは不明だ。多分後者だろうと思っている。


「ソラがどちらの選択をしても自由ですがね」


 アイはそう言った後で、もう一口目を食べた。まだ食べるのか聞いたところ、「残す理由もないので」と返ってきた。


 アイは食事を再開した。その間言葉を挟むことはなく、また咀嚼音も全く聞こえてこなかった。食器の擦れる音のみが響いていた。


 何を話せばいいかわからなくなった為、この時間を使い、食器や料理道具などを洗った。この静寂がどこか落ち着かなくもあり、どこかくつろぎも覚えていた。


 全て洗い終わるのとほぼ同時で、アイが料理を食べ終えた。お皿を下げる時、穹は軽く頭を下げた。


「どうしました」

「ううん、なんでもない。アイに食べて貰って、ちょっと心が軽くなった」

「心……?」


 うん、と頭を縦に振る。下げたお皿の上は空っぽだった。何も乗っていなかった。まるであの時出したクレープをアイが食べてくれたようだった。作り方も材料もほぼ同じなので、正真正銘“あの時のクレープ”なのだが、その意味とは少し違う。


 今現在にいる自分ではなく、あの時の過去の自分が、ほっとしていると、嬉しいと思っている。そんな感覚が芽生えたのだ。クレープを考えたことも、作ったことも、これで完全な無駄にはならなかったという安堵が湧いていた。


「リベンジが出来たよ。だから、もう大丈夫。アイ、ありがとう」


 流れで食べて貰って、結果アイが後悔を昇華してくれた。そのがなかったら、きっと料理を食べて貰おうという考えにも行動にも至らなかったろう。


「……ありがとう」


 アイが言ったその台詞は、非常に辿々しく紡がれていた。こちらを見上げてくる目が、全ての動きを止めてしまったかのように、何の感情も読み取れなかった。どこを見ているのかわからない瞳になっていた。


「ど、どうかした? 大丈夫?」


 目の前で軽く手を振ると、一回ゆっくりとした動きで瞬きがされた。


「なんでもありません。失礼しました。……その言い方ですと、少しトラウマを克服できたと考えてよろしいですかね? でしたら、どういたしまして」


 そうだね、と穹は軽く笑った。肯定する瞬間、心に微かな痛みが走った。

 ずっと記憶と共にあったが軽少されたのは確かだ。だが、克服には至っていないと思う。


 こびりついた記憶を洗い流すこと、思い出しても心が痛まないまでにすること。それには、途方もない時間が必要なのだろう。けれど言えるわけが無いし、言う必要も無い。


「ご馳走様でした。それでは、私はそろそろ帰らせて頂きます」

「うん、またね」

「はい、また。──ソラ、どうぞお気をつけ下さい」


 そう告げると、アイは無駄のない動きでリビングを出て行った。足音が遠ざかっていき、玄関の開閉音が聞こえてくる。


 その行動にせっかちな印象は受けなかったのだが、洗練された動きだったため、素早いものに見えた。行ってしまった後で、送っていけば良かったのではと気づき、やや反省した。


 お皿を洗い終わった直後のことだ。玄関のドアが開く音が聞こえた。アイが戻ってきたのかと思ったが、足音はアイのものと違い、ぱたぱたと大きく軽かった。


「ただいまー! お腹空いたー! あ、穹帰ってたんだ!」


 リビングのドアを開けた美月はそこで立ち止まると、軽く辺りを見回した。


「なんかお菓子の匂いがする。もしかして穹何か作った? 作ったなら教えて!」

「気のせいじゃない? 僕も今帰ってきたところだし」


 言いながら穹は窓を開けた。吹き込んでくる風が、部屋に残る料理の匂いを外へ少しずつ運んでいく。

 美月は少し訝しむように室内を見回していたが、それ以上特に疑いを見せる様子はなかった。


「そうだ、ちょうど良かった。さっきお父さんとお母さんから連絡があったんだけど、もう新メニューを考える事はしなくていいって」

「……どういうこと?」


 美月の言葉は、狼狽えるしかないものだった。瞬時に思ったことは、自分が何かしでかしたのだろうか、ということだった。


「もうお手上げ状態だから、過去出したメニューをもう一度出すことになったんだって」

「つまり、本当の意味での新メニューじゃ無いってこと? 完全なオリジナルじゃなくて……」


 穹の解釈は当たっていたらしい。美月が神妙に頷いた。


「だから今晩、今まで作ってきたメニューを漁ることになったから。穹もちゃんと協力してね」


 穹はすぐに頷けなかった。目線を下げ固まった弟に、姉から怪訝な視線で見られているのが伝わってきた。


「それでいいのかな……」


 声に出すつもりはなかった。だが、言葉にして発してしまっていた。この河原のような静かな場所にいたら、よく聞いていればちゃんと耳に届く声量だった。


「仕方がないよ。そろそろ時間切れになるんだから」


 予想と反して、美月は優しげに言った。諭すような口調だった。その後穹が発した「でも」という言葉を機に、少しだけトーンが上がった。


「正直、私はちょっとほっとしてるんだよね。新メニューを考えるのって本当に苦手だし。あんなの無理!」


 大きく両手と首を振って否定を表現する美月を、穹はどこか遠くから見ているように感じた。心の底の方で、泥のような何かが生まれてくるのを感じた。それを美月は、明るく笑う。


「だから出来る人って、本当に凄いなって思う!」


 穹のほうを向いて言ったが、自分に対して言ったわけでないことは明らかだった。だが穹は、固まった。


 自分が気づいていないだけだと、穹は判断している。美月には料理をアレンジする才能がある。もともと料理上手なのだから当然だ。だから0から1を生み出せる未来も遠くないだろう。


 黙っている穹を置いて、美月はリビングを後にした。ぱたん、とリビングのドアが閉まると、いよいよ室内は本格的な静寂で満たされた。窓から入ってくる風が、カーテンをはらませる。


 美月は気づいているのだろうか。姉弟揃って料理のすり替えを行ったあの日。穹の心に、どろりとした黒いものが芽生えたことに。それが、姉に対して抱いたものだったことに。


 あの日に関することを何も言ってこないので、もしかしたら美月は忘れているのかもしれない。

 それはそれで、自分は小さい存在だと思う。穹は、あの日を忘れたことは一日もない。これから先もずっと引きずるのだろうと予想している。今日、アイのおかげで少し軽減されたが、それでも。


 シンクの中に置いてある、先程クレープを乗せていたお皿を見下ろした。


 新メニューを考えることはしなくていいことになった。このクレープが表に出ることも無くなった。公表する勇気は皆無だったのに、後ろ髪を引かれるような思いがした。


 だけど、と視線を移動させ、カーテンを膨らませたりして不規則に動く風を見る。この世界にいる誰一人にも、本当のことを言わないでおくつもりでいた。この世界にいる誰にも、ノートに書いた料理を出して食べて貰うつもりはなかった。


 想像したことはあれど、現実のものとして考えるには、いささか現実味が足りなかった。それがまさか、ノートの存在も、料理を出すことも、両方叶えられるとは。


 この世にいるアイという存在に、本来誰にも出さないまま消えていく予定だった料理を表に出せた事実を飲み込めていなかった。それだけでも、良かったのかもしれない。


 自分一人しか知りえなかったことを、アイも知っている。仲間意識、共感、安堵、消える孤独感。それらが複雑に混ざり合って、地に足がつかないような、ふわふわと覚束ない気分だった。


 ふと、アイが去り際に言っていた台詞を思い出した。あっさりと言っていたものだったから聞き逃したし、しばらく意識の外にあったが。


 お気をつけ下さい、と言っていたが。アイは一体、何に対して、その言葉を口にしたのだろうか。





 夜が明け、もうじき本格的に起き出そうとする町に人気はおらず、閑散としている。朝靄の漂う町の中を一人歩いているアイは、ふいに立ち止まった。直後、彼女の背に、声がかけられた。


「プルートさん」


 アイは振り返った。もともと真っ直ぐな姿勢を更に正し、恭しくお辞儀をする。


「渡航、お疲れ様です。マーキュリーさん」


 はい、と柔和に微笑む相手が、覚えのあるものを持っていることに気づいた。


「そちら、ソラのノートですか?」


 確かにそれは青いノートだった。穹の持ち物であり、穹の隠し事の一つであるもの。アイはマーキュリーとノートを交互に見た。ある可能性が考えついた。

「……なるほど、盗難をなさいましたか」

「そんなわけないでしょ、レプリカです」


 レプリカ、とアイは聞き返した。頷いたマーキュリーは、ノートを仰ぐように軽く振った。


「プルートさんから送られてきたデータを元に作成しました。こんなどこにでもあるようなもの、真似して作るくらい簡単ですよ。どうです、そっくりでしょ? 急遽こしらえたものなんで細部までは似せられませんでしたが」


 言いながら差し出してきたので、受け取ったノートを隅々まで眺めた。見た目こそそっくりだが、細部は異なる。

本物がよく使い込まれているとわかるのに対し、こちらは新品同様の見た目だった。だが遠目からでは、まず見間違えるだろう。


「実物と非常に類似してますね」

「ふふふ、でしょう?」


 マーキュリーは満足げににこにこと笑った。やけに楽しそうなその様子に、アイは首を傾げた。


「中身も送信されてきたデータのコピーですよ。つまり外も中も本物そっくりなんです。プルートさんの目を誤魔化せたのなら大丈夫そうですねー」

「一体、何をなさるつもりなのですか」


 その質問を待っていたとばかりに、笑顔に含まれた楽しそうな色が強くなった。


「何、あの子供に会いに行くだけですよー! あ~久しぶりなので楽しみですねえ! 向こうはどうなんでしょ、私に会ったら嬉しいって感じてくれますかね!」

「その可能性は限りなくゼロに近いですが。それで、会いに行くとはどういうことですか。今ソラは自宅で寝てると考えられますが」


 いやいや、とマーキュリーは首を振った。有り得ないと呆れを表現している顔つきだったが、口元はいまだ楽しそうに笑っている。


「直接家に向かったら大騒ぎされてどんなことになるかわかったものじゃないですよ。まあね、色々考えてることがあるのでね、任せて下さいな」

「考えてることとは?」

「仕掛けを施すんですよ。遠慮なしにね。私に口で盾突いてきたあの子の精神力がどれほどのものか」


 歌を口ずさむような、弾んだ声音。アイは、なぜこんなにマーキュリーの機嫌が良いのか理解できなかった。


「まあせいぜい楽しませてくれると有り難いんですけどねえ。……少しわくわくするな、こんな気分いつ以来か。さてどんな風になるかな」


 一瞬だけ糸目が消え、その下の黄色い瞳が現れた。加えて、普段公の場で必ず使用している敬語が消えている。

 その状態のまま小さく呟いていたが、アイがまだいることを思い出したのか、芝居がかった咳払いをし言葉を切った。と、名案を思いついたとばかりに、両目が見開かれた。


「アイさん、見学しますか! 私の計画遂行時の光景を!」

「他の事務作業で忙しいので、そんな余裕はありません。終わりましたら詳細を報告して下さい」

「そうですかあ」


 ため息と同時に肩が落とされたが、本当に落胆しているようではなかった。


「では、報告を待っていて下さいね。成功の報せをお届けできるよう、善処しますので」

「かしこまりました」

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