第22話 花火大会

「あぁ。やっぱ。凄い混んでるね」


「だな。こっちの方が空いてる」


俺は日奈子を木蔭の下に案内した……


大きい花火が連発で鳴り出すのはクライマックスからだ。そのクライマックスは観客どもは花火に気をとられるであろう。ってことは、そう! キッスをするには最適なのであーる! 初キッスが花火大会とか少女漫画かよって。


クライマックスになったな。

「……奈……?」

「え? 聞こえない」

「……ち……いて」

「うわー。みて!めっちゃ花火綺麗」


ダメだ俺の声は聞こえてない。日奈子の肩をトントンすると、邪険に肩を動かされた。


「花火見てるんだから邪魔しないでよ!」


邪な気持ちはダメですな。強引に顔を振り向かせる以外にどうやったら、花火大会で綺麗にキス出来んだよ(。・ω・。)

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