第15話 ハッピーセット
マックに寄った帰り道、二人並んで公園の遊歩道を歩く。人通りも少なく、落ち着いてるこの時間が私は大好きだ。
「お前。高校生にもなってハッピーセットとか恥ずかしくねーの? お子ちゃまか」
賢人は子ども扱いしてバカにしてくる。もう慣れてる私は、笑顔でわざとらしく賢人の腕に抱き付いた。
「え~。別にいいぢゃん。おまけのおもちゃが欲しかったんだもん。ハッピーセットだよ。ハッピーになれるかもぢゃん。賢人も次は頼んでみなよ」
「お お前の笑顔と抱き付いて来たのが、俺のハッピーセットなんだけど……」
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