第23話 めがね越しのかっちゃん

 だいぶ慣れためがねで、かっちゃんを見るとね。


 少しだけ。

 近くに見えるんだ。

 それに気づいたら恥ずかしくて、モジモジしちゃう。

 しかも、かっちゃんの大きな瞳がはっきり見えて、かっちゃんの視線がしっかり感じられて、余計に恥ずかしくなる。


「ねえ。ゆい?」


 今日はうちにかっちゃんが宿題をやりに来てます。

 かっちゃんのお姉ちゃんで私の友達の圭ちゃんは、クラスの男子と圭ちゃんで宿題をやってるみたいです。


「なに? かっちゃん?」


 私はいつになく真剣な表情のかっちゃんに少しだけびっくりしました。

 かっちゃんは私が作って壁に掛けてある写真をピンで留めたコルクボードを立ちながら見てました。


ゆいとはいつまで遊べる?」


 真剣な顔のかっちゃんに私はドキッとしてしばらくは何も言えませんでした。

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