脳を洗う

淡い記憶と微かな狂気


涙化粧の女の子


発狂しては手首は紅色に染まる


「どうせ、あたしなんか」


は!


家が揺れた


確かに今揺れた


そしてあの子がいた


涙で濡れた顔が見えた


おかしいのは僕か世界か


万歳!狂ってたのは世界だ


そうだろ。だって僕には


絶対まともであると言ってくれる人が


神が信者がここに居るからなんだ


僕は信仰する、涙化粧のあの子を


淡い記憶の中で確かに僕を導いた


たった一人の神を

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