酔い恋
それがそれは白い息である
外よりは白くない
熱を溶かす息である
外よりは ゆったりのぼる
手や足が寒いだけである
口の中の熱さが湯気になる
外へ行けばいい
もっともっと
煙草のような吐息が出る
知っている
喉に寒さが伝播する
部屋の寒さは舌の寒気
それはそれは不思議であるが
やはり冬だと教えてくれた
冬は冬で、吐く息は白
嫌いじゃないのは なぜだろうか
季節を感じられるから
煙草のような錯覚ができるから
いいや、峠のインターチェンジで
隣の恋人が煙草を吸っていたのを
うん、思い出すから
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます