助けてと声がする

その声に聞こえないふり

見て見ぬ振りをする


またあの時の繰り返し

何もできない僕は

心を閉ざした


ふと声が聞こえた

誰かの暖かい声

包み込まれる様な

そんな声


助けを求める人に

手を差し伸べ

心まで救っていた


僕にはできないこと

できなかったこと


あんな人になれたなら

どれだけよかったか


今度こそ今度こそと

助ける気持ちだけ

あと一歩の勇気が出ない


それでも何時かは

あの人の様に

誰かの為に動ける人になりたい






また助けての声が聞こえる


僕は勇気を振り絞り


手を差し伸べる

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