いだてん #07

今回の構成は、いままでの「いだてん」のなかでいちばんわかりやすかったです。

ビートたけしは、ちらっとしか出てこなかったですからね。

この大河ドラマ、2人が主人公というのは、

相当、ムリがあるんじゃなかろうか……。

1年持たせられないからそうしたのかもしれないけれど。


というわけで、大河ドラマ「いだてん」 #07 の 話です。

ついに オリンピックまで3ヶ月を切りました。

お金の無心をしたものの、それっきり返事がなく、

「あんな厳しい兄が、お金をほいほい出すわけがない」

という美川の意見もあって、不安に駆られる四三。

テーブルマナーや英会話など、

慣れない異文化に食欲も失せたりします。


女中さんが、

「いただきますと言ってくれてうれしかった。

ここは 日本だから、やりたいことをやっていいのよ」

みたいなこと言って、四三におにぎりを渡します。

三島弥彦ってひとは、暑い男ですが、

気配りもできる男のようです。

四三は、自分の劣等感を感じつつも、

弥彦の優しさに涙したりして……。

弥彦も、金持ちをひけらかすつもりじゃなかったんだな

と、好感を持てるシーンでした。


キャラクターが立っている

安仁子のヒステリーぶり!

いやー、ハマってるなあ。ああいう人が身近にいると、

四三でなくても萎縮しちゃうよ(笑)

三島のおかーさんは、相変わらず意地悪っぽいし。

綾瀬はるかのスヤちゃんは、

とってもいい人で、キャラクターが立ってる。

厳しい兄が、「行ってこい、いざとなったら田畑を売る」

なんて言ってくれて、

名誉欲もさることながら、

決断力の強さに圧倒されました。

貧しいけど、誇りは失ってない。

強い明治の男です。


勝海舟の刺繍の入ったスーツを質に入れて、

四三のフロックコートを作ってくれる嘉納さんには、

驚くとともに、「ああ、だから偉大な人なんだ」

と感心&あきれたりしました。

私心がないのはいいことなんでしょう。

それで数億の借金こさえちゃって、

どこまで お人好しなのかと……。

でも、このシーンが、わたしにはいちばんインパクトがありました。


人になにかを与えることの出来る人って、豊かですよね。

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