付録② 後書き『Episode1 とある吟遊詩人が愛した娘』

 2019年度主人公のトップバッターであるサムソンくん。

 今、読み返してみても、やはり彼は年の割には純情で少女漫画風味な仕上がりです。

 一人で各地を旅しているはずの吟遊詩人にしては、あまり世慣れておらず、騙されやすそうな感じ……というよりも、実際にアンジェリカに騙されていました。

 本エピソードタイトルは「とある吟遊詩人が愛した娘」ですが、アンジェリカの本性と実年齢が判明した後は「とある吟遊詩人が愛した”女”」となりますね。


 数十年後には、奇跡の美魔女となっていたであろうアンジェリカ(享年29)は、6人もの嬰児殺し(全員とも彼女の実子)で火焙りの刑に処されました。


 なずみ作品の中で、他に火焙りの刑に処された人々と言えば、『【R15】ドス黒なずみ童話 ③ ~どこかで聞いたような設定の兄妹たちのお使い~【なずみのホラー便 第42弾】』に登場するヘンゼルとグレーテルです。

 しかし、本作のアンジェリカとは違い、ヘンゼルとグレーテルは冤罪でありました……


 火刑(火焙り)は、私の中では凌遅刑、腰斬刑などと並ぶほどに恐ろしい処刑方法です。

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