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目次
白霧の上にある
白霧の上にある 私の人生だった
消波ブロックが海を泡立てた
どこかで霧笛が鳴った
灯台の光はどこにもなかった
蜜柑の花が咲いていた
匂いだけが私に届いていた
鉛の色した海だった
フナムシが足元を這っていた
いまだ 白霧の上にある
船は既に港を発った
霧笛の音が遠ざかる
蜜柑の花が咲いている
私は夜中に目を覚ます
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