第6話 今回の結末

 あの後、俺は百合騎士どもをたっぷりと相手してやった。

 やっぱり思ったとおり、あいつらは単に男の良さを知らないだけだった。じっくりと慣らしてやったら、最後には取り合いまでしてたぜ、ケケケ。


「大体、私の花粉のおかげなんですけどねぇ」

「違う、俺の技巧のおかげだ!」


 花の言い分に俺は反論しておく。

 確かに花粉は使った。恒常発動の魔法があろうと発動させるための魔力を花で吸い取っちまえば何も問題ない。後は花粉をたっぷりと吸い込ませてやって発情状態にすれば楽勝よ。


「吾輩も色々としたのだが」

「分かってるって」


 4号も会話に割り込んでくる。

 確かに催眠もした。処女で痛いだろうし痛覚を取っ払ったりだとか、俺への感情を良くさせるだとか、色々とした。

 でも結局はやっぱり俺の技巧だろ、大事なのは。そうだろ?


「えー」

「えー」

「うるせえ!」


 花と4号のブーイングは無視。

 とにかく、美人で巨乳の処女が二人も食えるなんてラッキーだったぜ。女二人の行為を眺めるってのも意外と良かったし、大満足だ。道中、色々あったが。

 ……もう二度と電撃は浴びたくねえな。息子が萎縮しちまう。


 あの二人はどうなったかって? もちろん、死んだぞ。何か問題か?

 ついでにあいつらのいた騎士隊も殲滅しておいた。追われるとめんどくせえからな。

 だから俺は何の憂いもなく、こうして宿屋で寝転がっていられるってわけだ。


「ところでマスター」

「あん?」


 枕から顔を上げると、1号の本体が出てきていた。何だ?


「今回、私たち相当頑張ったと思うんだけど?」

「おう。よくやってくれたと思うぜ、マジで」


 これは本心だ。こいつらが指示なしで動いてくれなきゃ、今頃俺は電流プレイのしすぎで死んでるところだったからな。

 1号の隣に2号と花まで出てくる。んん?


「じゃからのう、褒美が欲しいのじゃ」

「私たちの繁殖にも協力してほしいのですが」

「……………………は?」


 はんしょく? 何言ってんだこいつら。


「あたしもー!」

「6号は駄目よ、大きすぎるし今回は何もしてないもの」

「ぐぬぬ!」


 6号の主張を1号が跳ね除けてるが、俺にはどうでもいい。

 何の話をしてやがるんだこいつら。


「なぁ、どういうことだ?」

「だから、マスターの精液をちょっと分けてくれればいいのよ」

「うむうむ。マスターなら繁殖相手としては申し分ないしのう」

「私、前々から言ってるとおり受粉したいので」


 俺はまだこいつらの言っていることが分からない。

 だってそうだろ? 俺の目の前にいるのは美女三人どころか人間ですらない。

 何だかよく分からない触手の塊と、

 鼻から上がない上に、身体の色は不気味な黄土色。内臓をひっくり返したみたいな見た目で、しかも胴体のあちこちに穴が空いててそこに口みたいのが格納されてる獣に、

 でかい花。

 この三つが俺の目の前にいて繁殖しようとか言い出してる。意味わかんねえだろ?


「試してみてもいいんじゃないの? 案外、繁殖できるかもしれないし」

「そうそう」

「じゃあやりますね」


 触手が伸びてきて獣が近寄ってきて植物の蔦が迫ってくる。

 やばい、こいつら本気だ!


「おい、待てよ。お前ら冗談だろ。待て、待てって!!」

「待ちません」

「まず私からね」

「その次にわっちじゃな」

「いやぁあああああっ! 誰か助けてー!!」


 俺はこれから犯される少女のように力の限り叫んだ。


 叫んだが──誰も助けには来てくれなかった。

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