第199話 解放05



「英雄だと 偽者か いや 我々は助けられたのか」


アイスと名乗る女の子は人族の方を向いて叫ぶ


「もう大丈夫だよ 私が悪党を成敗する」


人々は おお~ っと叫ぶ



アイスと名乗る女の子は剣を抜き


ルジルに近づき


叫ぶ


「悪党成敗」


人族も 魔族も


静まり返る


・・・


何が起きたのか


・・・


なぜ ルジルの首が落ちたのか


・・・


静まり返る中 ようやく 1人の貴族が声を出す


「き 貴様 魔族の手下だったのか」


少女は アイスはムッとした顔で


「違うよ 私は第4の英雄 正義の味方だよ 苦しめられている人々を救うために 解放するために来たんだよ」


再び シーン っと静まり返る


間違えてしまったのだろうか っと思っても誰も口に出すことが出来ない


・・・


最初に動いたのは


魔族だった


魔族が また 魔法を さっきより 巨大な魔法を


煉獄っという巨大な炎を 複数人の魔力を合わせて放つ 連系魔法の中でも最強の魔法 連極とも言われる魔法 煉獄を


アイスは振り向きもせずに


「アイスシールド」っと叫ぶと 再び氷の盾が現れた



その前に更に大きな氷の盾が現れた


アイスは呟く


「もう 私に任せってっていったのに ママったら」っと


煉獄は大きな氷の盾に防がれ


アイスの出した氷の盾は ポトリっとその場に落ちた


アイスは魔族に向かって叫ぶ


「あなた達に興味はないけど 向かってくるなら ついでに倒すよ」っと


そして 人族の方を向き


「悪党共 今すぐに 解放しろ」っと叫ぶ


何を言っているのか分からず 人々は黙り込む


悪党なら 後ろの魔族なのに 何を勘違いしているのか分からずに人々は黙り込む


アイスは更に


「後 10秒だけ待つ いますぐに解放しろ」


そして カウントダウンを始めた


人々は戸惑いながら周りを見渡すが 全員心当たりがなく混乱している


アイスという女の子は カウントダウン始めて 人族をキョロキョロと見渡している


「待ってくれ 悪党は後ろの魔族だろう」


兵士の1人が叫んだが


アイスのカウントダウンは止まらない


そして


「ぜろ 残念 時間切れ アイスソード」


アイスが叫ぶと


空に複数の氷の剣が現れた


氷の剣は物凄いスピードで落下し


「止めろ~ 俺達が何したんだ~」


ザクザクっと 貴族達に突き刺さった


「勘違いしていないか 俺達は魔族に苦しめられているんだ」


アイスは叫ぶ「言い訳するな 悪党共め」


「だから なぜ 俺達が悪党なんだ」


アイスは指を差す


獣盾隊を


獣族達を


人族の奴隷にされている獣族達を


また シーンっとなってしまう


アイスは「残りは え~っと」っと 辺りを見渡す


鑑定で奴隷の主人を探しているのだ


見つけると


また アイスソードと叫び


・・・


「待ってくれ 今は 魔族と戦っているんだ 俺達の奪われた王都を取り戻すために」


アイスは叫ぶ「何を言っているの ここは獣族の国でしょ」


兵士達は何を言っているんだ っと困惑をするが


貴族や歴史を学んでいる人々には意味が分かった


ここは 獣族の領土だった しかし 大昔の話なのだが


・・・


沈黙も破り 1人の兵士が叫んだ


「間に合った 巫女様が 竜の巫女様が来てくれたぞ」


空を指差し叫ぶ


兵士達は おお~  っと歓喜の声を


アイスは呟く


「美味しそうね」っと

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