第161話捕らわれし者

理事長から受け取った紙を持ち仁達チーム[クリムゾン]の三人は地下施設に向かっている。


「それで、古き知り合いって?」


理事長室で仁が告げた言葉をデュークは気になっていてた。その為外に出て直ぐに質問をする。デュークのこの言葉に碧人も聞き耳を立てる。

碧人もこの質問はするつもりだった。


「斉木正宗……檜山家の護衛の任務をしていた男だ」


デュークと碧人は聞いた事も無い斉木正宗と言う名前に首を傾げる。

仁が求める人材は強者のみそれは碧人もデュークも理解している事だ。

つまり、二人が分かる事は斉木正宗は仁が認めた強者である事だけだ。

チーム[クリムゾン]がやって来たのは能力育成機関山梨支部エネルギー開発所にやって来た。

仁は受付に理事長から受け取った紙を手渡す。

紙を受け取った受付の女性は隅々まで確認すると笑顔でチーム[クリムゾン]の地下に入る事が許可された。


「それではこの許可書をどうぞ」


チーム[クリムゾン]の三人は許可書を首から下げる。

地下に降りていく中で碧人は先程の話を続ける。


「それで、斉木正宗ってどんな奴なんだ?」

「会えば分かる」


チーム[クリムゾン]の三人は目的の場所にやって来た。


「誰だ?」


光輝く鎖に両腕全てを巻き付けれ、上半身裸の男は檻の中でチーム[クリムゾン]の三人に睨みを効かせる。

そんな男に対して仁は冷静に語り始める。


「久しぶりだな。斉木正宗」


名前を呼びれ、正宗を顔を上げる。

デュークは鎧の胸に埋め込まれていた魔法石で正宗を捉えられているが人一人が居ると認識するレベルだが、碧人は違う。


(……かなり痩せ細って居るな)


碧人は声に出す事無く、考え込む。

碧人は周りを警戒しながら確認をする。

掃除をされている様子は無く入って来た扉は錆び付いており、手入れ、出入りしている様子は無く。

正宗の頭上には穴が空いており、その下にはパンの食べかすがある事から食事を落とす為だけの穴と碧人は認識する。

それにトイレ、風呂等が無かったが、碧人は思考を停止させた。

ここは人間が住む所で無いことは一目見れば誰でも分かる程薄汚れた場所だ。


「……生き残って……居たのですね……良かった」

「俺以外は死んだ」

「……檜山家も……木山家も……ですか?」

「……あぁ?木山?」

「……えぇ、木山家です……お忘れ……ですか?」


正宗の口調は大分拙い。

しかし、仁はそれどころでは無い。


「……木山……廉を知っているか?」


仁は疑問を解決させる為、木山廉の名前を告げる。


「木山廉?」


廉の情報を持っていないデュークは思わず声を出す。


「東京本部で仁を倒した男の名だ」


隣に居た碧人はデュークの独り言とも取れる言葉に対してしっかりと答えた。

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