でもぶっちゃけ感だと思う

「邪魔すんでー」

店の扉が壊れる勢いで開かれ、3人のガラの悪いカラフルな人たちが入ってくる。

「邪魔するなら帰ってー」

店主の人は淡々と返す。

「はいよー…ってなんでや!」

入ってきた人達が一度引き返すが、すぐに突っ込みを入れ、振りかえる。


「この世界の人間には極力接触は避けろよ」

カラフルな人達を遠目で眺めていると先輩に注意された、サヨは黙々と食べ続けていた。

「うっす」

まぁ、どうせ関わったらロクな事がないだろうし聞き耳だけ立てて放置しておこう。




「何の用でココに来たんですか、今月の分は払いましたよ」

「それくらい知っとるわ」

「じゃあなんなんですか!?」

「お前のところの連れが、ウチの備品を壊したらしくてな、その額は1ぜネルや」

「ゼネルってそんな大金無いですよ、第一ウチの連れって誰なんですか」

「それを今から教えてもらおう思とんねや」

「…備品が壊れたのはいつの頃ですか?」

「昨晩の日没後すぐやな」

「…その時間帯はみんなでパーティしてたので見間違いでわ?」

「ええから犯人出せや!」

「だからウチの子達は犯人じゃないですよ」

「頑なやなぁ、ええわこうなりゃ兄貴を呼ぶしかないようやな…兄貴ィ兄貴ィ!」

「オウ!…こいつらか?」

「ヘイ、こいつらが犯人をかくまっているようで…」

「どうやらちょっと痛い目にあってもらう必要があるようやなぁ」

おいおい、なんか物騒になってきたぞ、先輩に目を合わせるなって言われたから、どんな状況か正確には解らないけど絶対にヤバいって。

「俺がネクタイを取ったらどうなるか解ってるんか?」

このファンタジーが濃そうな世界にもネクタイがあったのか、いや流石に失礼か…。

「どうなるんですか…」


「…俺の身長と同じになるんや」

ガタッ!

危ない、まさかの回答で食器を落としそうになった、サヨも笑いを堪えていた。

「なんて恐ろしくながいネクタイなんだ!」

そっちかよ!、思わず立ち上がる、声は何とか押し殺した、横を見るとサヨも変な顔をして立ち上がっていたおそらく自分も同じ顔をしているのだろう。

「お前ら、この程度で気を狂わされたらこの先持たないぞ」

平気で食事をしている先輩から冷静に突っ込みをいれられる、先輩のパートナーも大人しく食事をしていた。

「うっす…」

軽く返事を何事も無かったように着席する。


「ボス!、大変です!」

入口から誰かが慌てた声で向かってくる。

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