立てた予定は大体会社に潰される
「あら、お帰りなさい、バスジャックって今時珍しいのに遭遇しましたね」
どうやらこの世界でもバスジャックは珍しいらしい、というか半笑いなのは解せぬ。
「とにかく心配したよー、いきなり発信機からの信号は途絶えるし、ニュース見たらバスジャックだし、なんとか無事だったからよかったものの、君が欲望マシマシだから完成に時間かかったし、サヨちゃんだっけ?、すごく慌ててたし」
「えぇっと、はい…すいません」
「じゃあ今日はもう休んで明日から異世界へいってもらうね」
「明日っすか」
「…正直食べる事以外でもうすることないでしょ」
バレてた。
「大丈夫だよ、どうせついてくるだけだし」
「ういっす」
「ちょっとまってほしい」
与えられた自分の仮部屋に入ろうとするとサヨが後ろからついてきた。
「どうしたの、私は寝るところはあなたの部屋しかないけど?」
「ファ!」
一緒の部屋…だと、よく部屋を見るとベットが2人用の物になっていた、一緒に寝ろと…。
「…一緒に、寝ないのか?」
やめろ、甘えた声で寂しそうにいうな、理性がもつか保障できん!
「あぁ大丈夫だぁ」
サヨをベットに寝かせた後に、毛布を一枚引っ張り出してソファで寝ることにした。
翌朝、サヨが自分の上で寝ていた重みで目が覚め、重くて圧死しそうだった。
「おはようございます」
サヨを移動させようとしたら手をがっちりと掴まれ目覚めたようだ。
「ベットで寝てたよね?」
「寂しくなったので」
「さすがに遠慮がなさすぎないか?」
「しかたありません、あなたへの好感度はカンストしていますので」
「おうふ」
好感度カンストやそれらしい物を書いた記憶はない…つまり仕様か!
試に胸をおそるおそる揉んでみようとしたら手を掴まれて思いっきり胸の谷間に寄せられた、サヨから熱気を感じるというか熱っ、というかやめろ指を舐めるな!
「まだ生殖機能は解禁していないはずなんだけどねぇ、一応調整は夜の睡眠で調整が完了しているから性格はある程度…結構変わってるわね」
空いている扉をノックの音と共に緊迫した雰囲気が和らいだ気がした。
「朝からお盛んなのは別にいいけど、とにかく3時間後に会議室に来てね」
「…では続きを」
「まて、それより飯だ」
いろいろ吸われそうになる前にサヨを押しのけ、起き上がる、食堂はたしか下の階だったはずだ、いつ間にか脱げていた服を着なおして食堂へ向かい朝食を済ませる。
3時間後。
「さて集まったようだし仕事の内容を説明するわ」
横に余裕そうにしている男女が今回ついていく人達だろうか。
「今回のお仕事は配達です、日本食を提供している転生者へ調味料を届けに行って貰います、世界事態はそこそこ平和でありがちな中世のヨーロッパっぽい雰囲気の地方に店を構えています、もちろん店に直接転送するので現地の人と会話しない限り衝突は無いと思われますので新人をつれての仕事になります」
一通り言ったのか満足した表情で地面を数回叩く、すると足元に魔法陣が浮かび一瞬で周囲が変わった。
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