六話目
前話の続き
キーンコーンカーンコーン...
「あっ!予鈴です!急いで教室に戻りましょう!」
予鈴がなった為、きよみはお弁当を片付け始めながらたけるに言った。
「うん、わかった」
そして、きよみ達はお弁当を片付けてから急いで教室に帰った。
(五限目は家庭で、オムライスを作りました。とても美味しかったです。
六限目は英語で、現在進行形の勉強しました。)
そして、待望の放課後になった。きよみは、急いでたけるのところへ向かった。
「放課後になりました!準備出来ましたか?」
「あぁ。出来たよ」
「それでは、行きましょう!」
(私たちは、学校を出て、とある遊園地へ向かいました。もちろん、たけるさんには内緒です。)
──およそ十五分後
きよみたちは、サイターマランドに着いた。
「到着しました!サイターマランド!!」
「おぉ...ここが、サイターマランド...」
(私は歓喜を込めて言ったら、たけるさんは、驚いたようにつぶやきました。しかし、今度はたけるさんの言葉に私が驚くことになりました。)
「初めてきた...」
「えぇ!?初めて来たんですか!?」
「あぁ。驚かしたかい?」
「は...い」
(なんと、たけるさんはサイターマランドに初めて来たとの事。私の中の勝手な想像上は、たけるさんは遊園地みたいな所でよく遊んでいるイメージでした。そんな私は、ゆなとよく来ています。)
「まぁ、折角来たんだし、何かしようよ」
「そ、そうですね。じゃあ何をしましょうか?」
「そうだね...」
うーん...という風にたけるは悩み始めた。
「そうだ、メリーゴーランド。メリーゴーランドしようよ」
「そうですね!」
そうして、きよみ達はメリーゴーランドに乗って、遊んだ。
上へ、下へと動くその姿は本物の馬のようだ。
「あー、楽しかったー」
「そうかい、良かった。次は何をしようか...」
と、たけるが思案に入ろうかとしたところできよみは待ったをかけた。
「今度は私がチョイスします!」
「あ、あぁ」
「次は観覧車に行きましょう!」
(決まった...)
そう、きよみは感じた。たけるは不意を突かれたかの様に驚いていた。
「そ、うだな...」
そう言って、きよみたちは観覧車へと向かって行った。
観覧車の入口へ着いた二人は、入場料を払い、観覧車のひとつへ乗った。
観覧車は回りながらどんどん上へと上がっていっていた。
「うわぁ、綺麗....」
きよみの目に映ったのは地面を赤く照らす夕陽だった。
「...いや、君の方が綺麗だよ」
「た、たけるさん...」
たけるにそう言われたきよみは顔を赤くした。
「あの、たけるさん...」
「ん?」
「私、本屋さんでたけるさんと会った時から...好きでした!...私と、付き合って下さい!」
きよみは意を決して、たけるに告白した。
「...俺で良かったら...よろしく...」
たけるは快く承諾した。
───観覧車が一番下に着き、きよみたちは帰路に着いた。
その間、きよみたちは恋人になった記念にと手を繋いでいた。
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