第4話:メインプレイ:ミドル1-3

GM:次はUGNバディの準備ですね。クラウの手番から処理していきましょう。


クラウ:もちろんヴィークルカスタム判定だ。

 『コネ:手配師』を使って(ころころ)達成値12、成功だな。装甲値増加の効果を適用するぞ。


GM:了解。では次、ロボ子の手番ですね。


ロボ子:じゃあまずはバランス調整の分で判定ダイスの増加効果を適用。

 んで、僕もヴィークルカスタムに挑戦。素振りだけど頑張る。(ころころ)達成値10で成功だね。装甲値増加の効果を適用で、これで装甲値が+10だ。


GM:はい、では手番の処理が終わりまして。

 イチャイチャする? >Yes< No


ロボ子:Yes! Yes!! Yes!!!

クラウ:Yes! オラオラです!


ロボ子:ヴィークルカスタム終わって性能チェックしてる所にしよう。ギア・アップに乗ってパーツビットの拘束力の確認だぁ。

クラウ:「うむ、調整は上手くいったようであるな」

ロボ子:「拘束力8t……うん、キュマイラでも抜け出せない。科学の力って凄い」

クラウ:「しかし、ロボ子も戦闘力が上がってきたな。これならば、余と組めぬ時でも遅れを取ることもなかろう。力量的には十二分に一人前であるな」


 そんなクラウの高評価を聞いて、しかしロボ子は少しばかり表情を曇らせる。


ロボ子:「……前はそういう風にも考えてたんだけど、何でだろうなぁ……クラウが隣にいない光景が想像出来なくなってるんだ、最近」

クラウ:「……奇遇だな。余もだ。もはやロボ子なしの戦闘も日常も考えられぬ程に密接した関係となってしまった」

ロボ子:「ちょっと思う所あるんだ。強くなってるのか、弱くなってるのか、わかんないなって」

クラウ:「うむ。余はな、これで良かったのかと思う事がある。余は、少々ロボ子に寄り過ぎた。

 師であるはずがロボ子を余に、またその逆も然り。互いに依存し過ぎているのでは、とな」

ロボ子:「そう……そうなんだよ。本当に今のままで、良いのかなぁ」

クラウ:「……やはり、母の熱を知らぬ余には、ロボ子をヒーローとして育て上げる事は難しかったのかもしれぬ」


 クラウの呟きに、場の空気が重くなる。しかしそれは、意外にも長くは続かなかった。


ロボ子:「僕ら、もっと“人”の事を理解しないとだね。良し悪しはともかく、僕自身はまだまだクラウと一緒にいたいし、一緒に悩んでいたいな」

クラウ:「うむ。人らしからぬ余と、ずっと人らしいそなた。バディとするならばこれ程良い塩梅の二人もおるまい!

 共に学び、歩んでいこう。余には、そなたが必要だ」

ロボ子:「ぇへへ……何か、プロポーズとは違うけど……義姉妹みたいな感じだね」 にへら

クラウ:「ふふっ、本当だな。こういうのも、余には新鮮で……い」 にこり

「さ、時間も少ない。準備を進め、戦に備えよう。UGNバディの凄まじさを他に示さなければな!」

ロボ子:「そうだね。二人でいれば、絶対強い。そうだよね。クラウ」

 意味もなしに名前を呼ぶ。何でも良い、返事が欲しくて。

クラウ:「うむ。そうだとも、ロボ子」




守矢:「二人でいれば~」の台詞を聞いて、私はそっと息を引き取った。

真白:守矢さぁぁぁん!

守矢:ただカスタムしただけのはずなのに、何だこの濃度は……。

GM:あ、GMも無事に死んでますのでご安心下さいね。

ロジカ:無事とは一体……。

GM:互いに依存し過ぎてるから距離を取ろう、じゃなくて一緒に悩もうって言えるのがこのバディの強さですよねぇ。尊い……。

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