第2話:メインプレイ:ミドル7-3
GM:アイスエイジの怪人は戦闘不能に追い込まれ、Rメモリは強制排出によって破壊された。
後には、傷つき気を失った涼花が倒れているばかり。流れ的に、警察で保護してもらえると助かります。
クラウ:OK、では……。
息を整えようと戦闘で発生した氷壁に寄りかかるも、その手は空を切る。分厚い氷が一瞬で蒸発し、霧散したのだ。
「……いかんな。やはり、加減が……難しい。
守矢殿、真白。すまぬが、彼女の保護を頼めるか?」
周囲の大気を熱で揺らがせながら、倒れる涼花と距離を取る。下手に近づいたら火傷させてしまうかもしれない。
クラウは己の手を、忌々しそうに見つめた。
守矢:「ああ。後は我々が預かろう。治療をしてから色々と聞かねばならんのでね」
真白:「氷野涼花。公務執行妨害でヒトヨンフタフタ、身柄を拘束します」
クラウ:「ここからは警察の領分だな」
ロボ子:「うん、あとはお願い」
戦闘を終え、息をつく一同。しかしそこに、静かながらも鋭い声がかけられる。
ロジカ:「……諸君。ひとつ、言っておくぞ」
クラウ:「む……どうした?」
ロジカ:「今回の事件、まだ終わりではない。いや――」
黄昏れた表情で、空を見上げ。
「ここからが、本番だと思え」
(ということにしておけば、隙を見て氷野の見舞いとか行けそうだしな)
そんなロジカの内心を知るものはなく。彼女の言葉に、一同の顔には再びの緊張が走るのであった――。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます