第2話:メインプレイ:ミドル5

GM:では次のシーン。クラウは登場をお願いします。


クラウ:シーンイン! (ころころ)5点上昇、49%!


GM:さて、仕事の打ち合わせということで、クラウは再びカフェで涼真と待ち合わせをしている。ところが、時間になっても涼真がやって来ない。

 そうして待つこと10分ほど。カフェの扉を押し開けて、涼真が入ってきますね。


涼真(GM):「申し訳ありません、遅くなりました。ちょっと気になる情報が飛び込んできまして」

クラウ:「遅いぞ。しかし気になる情報か。どのような?」

涼真(GM):「UGN内部からのタレコミ、情報リークというやつです。個人的にUGNにツテを持っているもので。

 なんでも、F都で氷の怪人が出没しているらしいですね。そしてその怪人の正体に関して、現地のヒーローたちが有力な情報を得たとかなんとか。

 クラウさん、これはチャンスだと思いませんか」

クラウ:「UGNにツテ……初耳だがそれは一度流そう。F都に氷の怪人か。

 して、何がチャンスなのだ?」

涼真(GM):「聞くところによると、敵のシンドロームはサラマンダー。そしてクラウさんとは真逆の力を持っている。

 対になる力のぶつかり合いは、言ってしまうととても絵になるんです。僕の……いえ、僕たちの記事を彩るのにピッタリだと思いませんか?」

クラウ:「しかし、F都であればUGNに知り合いの警察、ちょっとした名探偵もいる。過剰戦力ではないか?

 確かに絵にはなるが、いくら仕事とはいえ、彼らに恨まれるのはごめんだぞ?」


ロジカ:ちょっとした名探偵? ちょっとした?? ちょっとしたぁ???

GM:(笑)


涼真(GM):「それが、敵は天候を操るレベルの力を持っているようでして。向こうも戦力を求めているらしいのです」

クラウ:「む……何故それをお主が知っておる?」

涼真(GM):「個人的なツテというやつです。詳しくは……すみませんが言えません。

 ともかく、これは僕からの提案なのですが。F都に向かい、氷の怪人の討伐に一枚噛ませてもらいませんか?

 クラウさん。僕はもっと貴女の活躍が見たい。貴女と組んで活動するうちに、記者ではなく僕個人としても、貴女の活躍を応援したくなってしまったのです」


クラウ:この人ストーカーみたい(笑)

GM:違うよぅ!(必死)

真白:だってこの人、私の中では「クラウさん大好き人間」の称号を背負ってるもん(笑)


クラウ:「むむむ……まぁよい。ヒーローとして余が呼ばれているのなら、馳せ参じぬ理由はないか。

 しかしだ。そのタレコミとやらの利用はそこそこにしておくことをお勧めするぞ。

 後になって面倒事になっても、余ではお主を助けられんからな。では行こう」

涼真(GM):「ははは……肝に銘じます。それでは、ヒーロー“アエストゥス”の出番です!」


 意気揚々といった様子の涼真とは裏腹に、クラウの表情は冴えない。


クラウ:「……はぁ、気が進まんな」

 ボソッとため息と弱音を吐き、カフェを後にしてシーンアウトだ。

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