第77話 5次元銀河司令センター


Haru、久しぶり


5年後に時空移動をするということは


うまく言えないけど


その空白の5年間はどうなるのかと思って


飛ばしていきなり5年後にいくわけだから


何も起きないで未来に行くのか


それとも起きるのか


Rito





Ritoから返事が来た


普段はあまり質問には答えない規則だが


今回はいつもとは違う流れを


たどっているため


答えられる範囲で


答えてもいいことになっている





この空白の5年に関してだが


今の現状のRitoが


これから起こすであろう行動と


選ぶであろう選択肢をもとに進んでいく


今のRitoは現段階ではベストな状態だ


ベストだからと言って


すべてが順風満帆に進んでいくわけではない


Ritoからすると突然5年後に進むという


感覚かもしれないが


正確にいうと


過去も現在も未来も今この瞬間にも


同時に存在している


ややこしい話になるが


Haru





Miia、久しぶり


どうして時空移動する必要があるの?


それから今の私の状況は


変わらないんだよね?


今の生活にとても満足しているから


少しずつ自分で進めていく5年間と


突然の5年後って違ったりするのかなって





Reilaから返事が来た


本来はこの5年間もReila自身が


進めていく予定だった


ただ今回はmissionの兼ね合いで


今すぐに5年後に行く必要がある





Reilaの気持ちよく分かるわ


5年後に突然行って


状況が変わってることが怖いって思う気持ち


実際は今のReilaが進めて行った先の未来の


Reilaのところに行くんだけど


5年後の状況を今伝えることはできないけど


どんな状況であっても


その状況は起こるべくして


起きたことなの


話は難しくなってしまうけど






Reiさん


久しぶり、こっちの世界はどうかって


きっとReiさんは俺の状況を伝えなくても


知ってるだろうから


この世界で生活をしていると


ふと上から来ていることを忘れそうになる


俺も地球の人だったら良かったのにと


思うことがあるよ





Seiaくんの状況は確かに聞かなくても


よく分かる


Seiaくんが今いる場所は3次元の地球


当たり前だけどほとんどが3次元の人


5次元から降りてきてる人は今回は100名


普段の生活の中で自分と同じ5次元の人に


出会う可能性はかなり低い


中でも特別転生者と出会うことはまずない


そういう風に設定されてるから


もし出会う時は


お互いにある基準に達してから


出会うタイミングも上で操作しているから


出会うことはまずない


普通転生者に出会う可能性はあるけど


出会ってもまずお互いが5次元から


降りてきてると気づくことはほぼないはず


特に普通転生者はmissionの為に


降りてきてるのではなく


自身のレベルを上げるために


地球で3次元の人のように


人生を過ごすことになってるから


そもそもの目的が違う





うん、Seiaくんの状況は分かってる


そうだね、3次元の人たちと


私たちは確かに違う


違うことで悲しい思いもするかもしれない


でも、悲しいことだけでもないと思う


物理的には離れても


気持ちや縁はつながってるよ


例えもともとの世界が違っても


つながってるから


そこまで離すことは誰にもできないから






Mikuから返事が来ない


読んではいる、けど今は


それどころではないんだと思う


山口Hayatoが亡くなったんだから


Mikuの前からいなくなって


しまったんだから





Miia「Mikuちゃんは大丈夫?」


Kail「いや


今回の連絡にも返事がまだ来ていないし


今はそれどころではないんだと思う」


Miia「そうよね


彼女が唯一慕っていた彼が


亡くなったんだもん」


Kail「きっと彼が亡くなることは


決まっていたんだと思うけど


なんか複雑だな」


Miia「そうね、無事に進むといいわね」


Kail「しばらくMikuの様子を


見守ることにするよ」


Miia「そうね、目が離せないわね」




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