第59話 レジ横の募金箱って怪しい

コンビニなどでは年中レジ横に募金箱を置いている。

コンビニチェーンは個別に統一した透明の募金箱。

つり銭を入れる事が募金となるようなもの。

ローカルチェーンの小売業のお店でも大きな災害が起こった時などに募金箱を置いている。

ほとんどがペットボトルを利用した臨時の募金箱。

お客さんは受け取ったつり銭からいくらかペットボトルに小銭を入れる。

普段募金箱を常設していないローカルチェーンでは、お客さんや世間に対して「うちのお店もちゃんと災害に対して募金活動していますよ!」というアピールで良いイメージづくりがメイン。

コンビニでもそんなに募金箱にお金が集まらないのにローカルチェーンが一時的に募金箱を置いてもなかなかお金を入れる人もいない。

そういうときには、店長なり本部の部長なりが募金箱に「見せ金」として1000円札や500円玉を入れておく。

それに釣られて10円50円と小銭を入れるお客さんが増えてくるという訳。

災害の度合いにもよるが、1ヶ月ほどすれば本部が各店の募金箱を回収して赤十字などにまとめて届けることになる。その後、チェーンとして受け取った領収証のコピーがレジ横に貼り出される。

しかし、募金箱にあった「見せ金」の1000円札や500円玉は、回収した時点でそれを出した店長なり本部の部長なりに戻される。

お客さんが好意で小銭を入れてくれるきっかけづくりの「見せ金」。

詐欺のようにも思うがね。

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