人の命は多分

とても大きくて重いもの


だからこそ私は

親になりたくない



二人の愛の結晶

自分の分身

愛しい存在


欲しいから

子作りしました



ああ、身勝手すぎる

ああ、頭を抱える



そんな安易な気持ちで

一つの命に責任が持てるのだろうか


少なくとも

私は無理だ



勝手にこの世に生を

受けさせて

生きさせて


その子は望まないかもしれない

生み出されたことを

呪うかもしれない



誰もが生まれたくて生まれるわけではないし

誰もが生まれたから幸せになるとは限らない


その子の人生の幸せは

必ずしも親だけの責任ではないが

親の影響は大きい

大きすぎる



一つの命

それに対する責任

それを考えると

体の芯から冷えていく


だから私は

親になりたくない

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