三銃士

一人より二人

二人より三人


口癖のように僕が言うと

君はいつも寂しそうに笑った


思えば君は


二人より一人

三人より一人


そんな人だったのだと思う



君は孤独に包まれて

否、孤独を望んでいて


自らその只中に踏み入れる


きっと君は知っているのだ


一人でない幸福も

共にある恩恵も


だがそれでも尚、君は一人を選ぶ




そんな君の姿を

僕は羨み、憎み、見つめている

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