熱気
温かなアルミホイルの包みをそっと開く
まるで手がじかに触れてきたかのように
熱い熱い熱気が私の頬にあたる
私は反射的顔を逸らし
その熱から逃れる
だけどすぐに後悔した
あの未知の手にもっと触れていたかった
もう一度アルミホイルに顔を近づけても
あのうなるような熱気は既にない
ただ温かな空気が優しく触れるだけ
あの奪おうとするような激しい熱気に触れたい
でも私に触れるのは
温かな空気だけ
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