第7話 幸せのはずが

些細ささいなことで

言い争った夫と私


こんなはずでは…

涙が頬を伝わって流れ落ちた


涙で濡れた顔を

夫に悟られたくなくて

ひとり部屋を出た私


夜の小さな公園

桜の花びらがはらはらと

涙で濡れた頬に降ってきた


心配顔の夫が目に浮かぶ

素直すなおになればいいものを


でも 今はまだ

いつもの意地っ張りな私がいる

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