第3話 部長の座とは?

 胸のときめきがおさまらないまま、数日が過ぎた。今は部活が始まる前で暇である。


誰か来てくれないかな~とか、思っていたら後ろから


「先輩?何やってるんですか?」


と声をかけられた。


「いや、ちょっと考え事しててさ」


「ふーん…」



しばしの沈黙。いつもの事である。


彼女の名前は上野忘保。年は一歳下だが、初めて会った時からお互いに魅力を感じあい、


もはや、相棒といってもいいくらいの仲だ。


そこで、今の疑問について話し始めた。


「部長って…なんなんだろうね。」


「なんですか突然…w」


「いや、なんか部長になってからぜんぜんそれっぽい事してないなあ…って思ってww」


すると彼女はしばらく黙ってから、こう答えた。


「いつもの先輩でいいんじゃないですか?我々はいつもの先輩を見て、先輩を部長に選んだんですから。」


私は一瞬、納得したが、まだまだどこか違和感を感じていた。するとだんだん部員が入って来て部活が始まった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る