バレンタインおじさん


かがり町のバレンタイン2021――ここ、番外編へ『バレンタインSS(※ぜんぜん甘くない、SNS中年~友チョコの夜~)』をupしたのですが……あれ、これもバレンタインだ(?)と、書きかけのまま、かがり町のログ庫につっ込んであったものをサルベージしました。書いてみたものの、どうにもパンチ力に欠けるので【没】ったんだとおもいます。

かがり町のリサイクル法にのっとり、こちらへ掲載いたします。よかったらどうぞ。




ある年のバレンタインの夜。

閑古鳥のないてる【割烹 たかしの】にて――。



鷹史「ひまだー……」


厳蔵「今日は暇……じゃなくて、なごやかですね、割烹たかしの」


鷹史「かがり町って、独身♂♂♂♂ばっかなのにナンデ? ナンデ暇なのウチ?」

厳蔵「鷹史さん、今年もバレンタインチョコをありがとうございます!」


鷹史「コンビニのでごめんなさい。早起きして作るはずが~おかしぃな??」

厳蔵「いえ、いえ、嬉しいです!」


鷹史「ゴンゾーさぁ……おまえだって学校でチョコくらい貰うっしょ?」

厳蔵「え? いや、まあ、教師のあれで、義理で貰うくらいですよw」


鷹史「あれそうなの? 今年も相変わらずモテねーのなぁ、厳蔵」

厳蔵「はははは✧✧✧」


▼ 厳蔵の、嘘くさい笑顔


厳蔵「まあまあ。俺の事はいいんで……鷹史さんも、“何か飲みます?”」

鷹史「ウン!――タカシうんと高いお酒、のんじゃう♡」

厳蔵「え゛!――そんなのありましたっげ……ど、ど、どうぞどうぞ;」


▼ いろんな意味で高鳴る、厳蔵の心臓


鷹史「今日は一杯二千円・・・・・・・・の……かがり町のクラフトビール★」

厳蔵「Σビール⁉ え、ビールって、時価だったのか!」


▼ 暇だと客の負担が増す店【割烹 たかしの】


鷹史「今日は、だめだな~……おじさんのチョコなんて、誰も貰いに来ないわ」

厳蔵「Σそんなは事ありません!( ¯∀ ¯ )」


鷹史「イヤイヤ店内みろよ……閑古鳥。ちくしょ( ´_ゝ`)、」

厳蔵「じゃあ……今日はもう、暖簾(閉店)にしませんか?」


鷹史「んー……ん。そうだな! 今日はふたりで飲もっか」

厳蔵「本当ですか?≣いいんですか?≣逃がしませんよ?」


鷹史「酔っちゃうか★ ついでに、しのちゃんも呼んじゃうか!」

厳蔵「――え?


 あ、えーと、忍くんはほら、宿題が~ドッサリあるんで」


鷹史「そうなの? 学生って大変な」

厳蔵「そう、なん、ですよ~✧」


鷹史「ほれほれ、厳蔵もメガジョッキで飲め~!(お前のおごりだけど)」

厳蔵「いえ自分は今夜は酒は……肝心な時にアレだとアレなんで(笑顔)」


鷹史「アレ、とかw 単語でてこねーの、やべーぞ厳蔵。DHAを採れし!――魚くえ」

厳蔵「はい喜んで!」


▼ ガララ……



鬼頭「おう、邪魔するぜー! 二名だ!」

森屋「こんばんは。まだ大丈夫ですか?」


厳蔵「なんだよ……鬼頭医院かよ。おもての看板、消えてんすけど」


鬼頭「おうおう。たかしの、暇じゃねーかw」


鷹史「あ……」

鷹史「ああ……!」

鷹史「いらはい、待ってました鬼頭医院っ! なんか高いもん食えーっ」


▼ たかしのダッシュ!


鬼頭「うっわ、鷹史……もう出来上がってんの?」


▼ ドデ。(たかしのズッコケ)


鬼頭「……うっわ、盛大にコケた」

鷹史「ねぇぇぇぇチョコ貰ってー う、うあああ」


▼ たかしのホールド♡


鬼頭「Σ泣いた⁉ え、何これ……ナンデ?ψ(*`▽´*♡」

鷹史「ズビッ、酔っちゃった~……( ´_ ゝ`)」

鬼頭「Σギャアアアアア、ハナかめ、ハナ!! ドブスが過ぎっから!」


▼ と、いいつつ……まんざらでもない鬼頭先生



ヒクッ}( ´_ ゝ`)*`▽´*)ψ{ヨシヨシ、ドブス**



森屋「せ、先生……、」

厳蔵「いやぁ~森屋くんさぁ……きみも、もっと頑張ろうなw(黒い笑顔)」


森屋「え。は、はい……?(汗)」



【完】



なぜかこれを書いていて、厳蔵×森屋もいいなと、おもったのでした。

 

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