第42話

「私、ずっと自信なかったからちゃんと同じ気持ちでいてくれたんだなぁってわかってよかったなって思ってる。

そしたら急にスッキリして、今までありがとうって伝えてきた!」




「えっ!?お互い想ってるって話したのにか!?」



「うん(笑)なんか、お互い別れるって言う選択肢がないって思ってたのと同じで、

お互いこれからもう一度やり直そうって思えてないなって思ったの。」



「楓はいいのか?」



「大好きだったけど、つらいこといっぱいあったし、もっとたくさん笑っていられる人になりたいなって思うから。」




「楓はいつだって楽しそうに笑ってくれてたよ?」




「、、、そう?じゃあ翼と一緒にいるときは、なりたい自分でいられてるんだね!」




「えっ、、。」



それは、、どういう、意味だ?




「翼となぎさと悠真と毎日のように一緒にいて、私もとっくに前に進めてたんだねっ!」




え、、、(笑)



今までで1番スッキリした笑顔。




俺の淡い期待は一瞬で消えたけど(笑)




「じゃあ、なぎさと悠真誘っておわったらご飯食べに行くかっ!」




「うんっ!!」




楓が笑顔になってくれたから、今はいいか。





「翼っ!」



「ん?」



「いつも隣にいてくれてありがとう!

今も、迎えに来てくれてありがとう。」



「、、、おう!」




じゃあ俺んとここいよ。なんてことはとてもじゃないけど言えず、



今やっと、ここからが俺のスタートなんだと思った。

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