第28話 元彼



「あのっ。」



自動車学校について、時間まで席に座っていると、声をかけられた。





「はい?」



振り返ると、



「ちょっとだけいい?」



俺は思わず息を飲んだ。




「、、、、、、、。」



「えっ、大丈夫?」




息を飲むどころか、心臓が止まりかけた。




「、、、あっはい。」



声をかけてきたのは楓の元彼だった。



近くで見ると余計かっこいいオーラを感じる。




「いきなり声かけて悪い。」



「、、、いえ。」



緊張で変な汗がでてきそうだ。



「てか同い年だよね?タメ口でいいよ(笑)」



「あ、うん、、。」



「最近楓と一緒にいるよな?」



「、、、うん。」



あたりまえすぎるほどあたりまえなんだけど、やっぱり楓のことだよな。



「あいつ、最近どう?」



「えっ!最近!?」



てっきりなんでお前が一緒にいるんだよ。とか言われてるのかと思ってた。



「おう。ちゃんと元気してんのかなーって。」



「あ、うん。元気、だと思う。」



「俺、ここでも一緒にいてやれなかったし、

別れたのも直接会ってじゃなかったから。」



「詳しくは聞いてないけど、前より好きじゃなくなったっていったんですよね?」



「あぁ、うん。」



元彼さんは俺になにを話しにきたんだ。



まさかまだ好きで、その仲介を頼みにきたとかか?



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