せっかく悪役令嬢に転生したんだから、楽しまなくっちゃ
かのん
1.生と死(0歳/16歳)
おぎゃーおぎゃー。
産まれたばかりの赤子から聞こえる天使の歌声、産まれたことを喜ぶ両親、そしてそれを祝福するたくさんのキラキラ。
その真ん中にいる私は産声をあげながら1人真っ白な天井を見上げてた。受け入れ難い現実を逃避しながら…
なぜ私が伊倉絵梨がここに居るのか、
理由は簡単。
異世界転生をして、第2の生を得たから。
遡ること11ヶ月前。
私は普通の高校2年生だった。
大阪にある、名門私立高校に通ってそこそこエンジョイしてる、いわゆるJK。
彼氏なんていなかったけど、親友とも言える友達がいて充実してた。
なのに、飲酒運転の車に轢かれて私は死んだ。しかも、ながらスマホをしてた車にだ。
それを見た神様たちによって、私は神様たちの元に呼び出された。
神様たちの元に行ったとたん渡されたのは一冊の本。しかも、かなり分厚い…それを神様たちは全て覚えろと仰る…マジでグーで殴ろうかと思いました…マジで…
そんなかんなで覚えたのが、1ヶ月前…
覚えるの遅くない?って思った人!
出てきなさい!本で殴って差し上げる!!
マジで人殺せるくらいの分厚さでございました!
で、なんか覚えたって思ったら神様たちの代表格みたいなアトゥム神によって、異世界転生することを伝えられた。覚えた本はその世界についての本らしい。でもさ、思うの。
それもっと早く言って欲しかった…
まぁ、いいか。覚えちゃったし、って納得して行く準備したら、プタハ神とクヌム神に衝撃の事実を伝えられた。
ミスでさ、行くの1ヶ月先らしい…
え、なにそれって感じだった…
神様っ!?ってなるよ、
あとの1ヶ月は自由に過ごしなさいって言われたけど特にすることないし…
ほんと、はーっ…てなるよね。うん。
とりあえず、暇だし、
第2の生、つまりシルヴィアの魔力で遊ぶことにした…
はっ!って力を入れるとボールみたいなのが出てきて、それで色々遊べるんだ!
あと1ヶ月だもん、頑張るしかないよね…
はー。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます