深淵の国のアリス
姫宮未調
序章 失ったものは……
暗い、深夜の家の中を徘徊する少女。
黒い髪に黒い瞳、黒いエプロンドレスに黒いヘアリボン。
肌は雪の様に白い…。
「……アリー、メアリー。何処に居るの……?」
階段の上から猫の鳴く声がします。
目を向けると、そこには黒い毛並に金色の瞳の猫がいました。
いつもなら上ることを禁じられた場所。
「……メアリー、見つけた。」
吸い込まれるように上っていきます。
そして、上がりきる頃には……アリスは消えていました。
猫の姿もありません。
一体、何処へ行ったのでしょうか……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます