向き合う 10

「最後のプレイには私も入れてね」

と言って私とカオルに用意していた食事と飲み物を出して店に出る。代わりにあの年配の男が明日からのスケジュールと宿泊場所などをメモした紙を持ってくる。新幹線の個室を取っているようだ。宿泊先は『白薔薇』の東京だ。食べながらサエが買って来た鞄に下着や旅行用具を詰め込む。

 10時になって今日は青いチャイナ服を着たカオルが入ってくる。ここは定時に30分ほどのショーが何度も朝まである。これは週刊誌で読んだ知識だ。その後に客は思い思いの女性を指名して部屋に消える。

「もうやっているにかなって心配した」

 笑いながら寝室を開く。

「明日はちょっと化粧に時間がかかるから2時間で寝ましょう」

 言うなりカオルはもう裸になっているし、男のものがそりかえっている。サエはつられたようにそれを口に含んでいる。ひょっとしたらこれが最後の営みになるのかもしれないそんな緊張が3人にはある。私は飛びつくようにサエのスカートを下げてサエのアナルに差し込む。するとカオルが体をひねって突き立ったものを私の中に入れる。

「だめだあ」

 カオルがもう発射してしまっている。

「踊りながらやるのを考えていたら我慢できなくなっていた」

 サエがカオルのものを綺麗に舐めている。

「明日はサエも手伝ってよ。修司いえイサムをニューハーフに変身させて東京入りよ。伊藤は怖くないけど、警察が動いているわ」

 カオルはすでに警察の動向を捕まえている。

「それに頭取も手ごわいから。今日は川の字で寝ましょう」








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