過去のこと 3

 ワインに酔うより話に酔ったようだ。どうもサエは今夜は泊まる気だ。いつものように鍵をかけて風呂に入ってその後に私が入る。いつの間に用意していたのか可愛いランジェリー姿に代わっている。化粧もし直したようだ。窓から通天閣のネオンが見える。

「子供が出来たら責任とってくれる?」

「ああ」

 サエは窓のカーテンも閉めて電気を消す。

「これじゃサエが見えないじゃないか」

 お構いなしに唇の中に舌を入れてくる。私は入念に胸を舐め上げるとサエはいつの間にか浴衣の中に潜り込み、猫のようにぺちゃぺちゃする。

「今夜は出したらだめ」

 いつもここで口の中に放出して終わる。いつの間にか全裸になっていて、可愛い乳房のようなお尻の谷間にネオンの光が薄く跳ね返っている。

「何があっても捨てないでね」

 抱きかかえようとすると、サエは背中を見せて勃起したものに座るように吸い込む。なぜ背中を向ける?でもそんな思いも次の瞬間吹っ飛んでしまう。こんな締めつけは経験がない。サエはゆっくりと揺れながらすすり泣くように嗚咽を食いしばっている。

 虜になりそうだ。





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