あるあるその7 レンガを積む男の話しすぎ

 「レンガを積む男」の話も大好きなのかビジネス書には良く書いてあります。

 著作権が切れているのをいい事に、人によっていろいろと改変されまくっていますが大体はこんな話です。


 旅人がある日、とある町の建築現場でレンガを積んでいた男達3人を見ました。

 3人のうちの1人目は「来る日も来る日もレンガを積んでいて何でおれはこんな事をしているのかさっぱりわからねえ」と愚痴をこぼしていました。

 3人のうちの2人目は「家族を養うために毎日キツい仕事だがこなしているんだ」と先ほどの男よりは前向きに話していた。

 3人のうちの最期の1人は「大聖堂を建てる仕事をしているのさ! 俺が造った大聖堂でみんなが祈りをささげるなんて最高じゃないか!」と目を輝かせていた。


 同じ仕事をしていても目的や目標を持てば違ってくるというお話です。




 私もそれに倣って単純作業の続く仕事に大きな目標、それに目的を持ち、一心不乱にそれを目指して仕事に挑みました。

 その結果……何にも変わりませんでした。

 どれだけ目標や目的を意識しても仕事の量そのものは減りません。いくら目標を持とうが、いくら目的を作ろうが、つらいものはつらいんです。


 あくまで私の場合はそうなので、という条件付けになりますが

 「この世に存在するありとあらゆる仕事が大嫌い。でも生きるためには歯を食いしばって自分をムチでひっぱたいて無理矢理働かざるを得ない」

 という人も相当数いるのではと思います。

 もし目標や目的を立てればどんな仕事も楽しくなるというのなら、サザエさん症候群なんていう言葉は無いはずです。


 なお、日本の労働人口は大体6500万人ほどいるわけですがその半分、およそ3250万人は「平均以下」なのです。

 もう一度言います。日本の労働人口、約6500万人のうち、およそ「3250万人」は「平均以下」なのです。

 そういった人は「仕事するフリをして社会貢献したつもりになっているだけで全然仕事になってないごく潰し」とか「そもそも働くという行為そのものに根本的に向いてない」とか「8時間もの間、何の面白味も無いこれっぽちも楽しくないつまらない事をずっと続けるのを毎週5回も繰り返すなんて無理だ」という方も相当数いるのではと思います。




 平均以下っていうのはそういうもので想像をはるかに下回ります。

 よくスマホアプリのレビュー欄がまるで動物園のようだ、とかチンパンジーが騒いでるようだ、等と言われますがレビューというのは間違いなく平均以上、それも最上位といっていい位の人間が書いたんですよ。


 平均以下の人は自分の感情を文字にすることが出来ません。「良く分かんないけど何となく嫌」とかその程度にしかなりません。どこが嫌いなのか特定もできませんし、ましてや文字に起こすこともできません。


 というかレビュー欄へ書き込む方法を知っている「だけ」でも上位10%くらいのものすごい上位にいて、平均以下というのはそもそもアプリをダウンロードできないか、ダウンロードできても起動方法を知らないか、起動出来ても最初の「タップしてスタート」の「タップ」の意味が分からなくて脱落する。というレベルです。


 平均以下っていうのはそんなもんです。

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