黒蝕天使は荒んだ世界に何を見る

@oNAOc

零 少年は、世界に絶望する。

0章 —— The beginning of Saga ——





——“痛み“。

それは、感覚神経を介し、感覚器官より脳へと伝達される感覚の一つである。

殴られれば痛い、叩かれれば痛い…これだけでは無い、日常生活における、ありとあらゆる場面にてこの痛みという感覚を感じ取ることはでき、そう言った意味でならば、痛みとは日常の一つと言っても差し支えないだろう。


——しかし、ここに、その”痛み“という感覚そのものを失いかけている少年が一人。

いや、もしかしたらもう既に失っているかもしれない。

おびただしく刻まれた無数の傷痕が、彼に降りかかった惨劇を無言で物語っている。

しかし、その体の持ち主である彼ですら、自分が”痛み“を失っているかなどわかってなどいないのだ。


今はただ、無慈悲に打ち付けられるその鞭を、耐え凌ぐ事で精一杯——いいや違う、彼はあらゆる思考を放棄しているのだ。

そうでもしなければ、この“地獄”とも形容できる日々を生き抜く事など出来なかったのだろう。


「くそッ! 劣等種どもがッ! そんなに! この俺が! 羨ましいのか!?」


打ち付けられる鞭は、少年の身体に傷痕を刻み込んでいく。

少年は、その度にただただ衝撃を感じるのみだった。


そして、男が口ずさむは愚痴。

無論、少年へと向けられた言葉では無い。

少年は、彼にとって日常の鬱憤うっぷんを晴らす“道具”でしかないのだ。


「……」


ただただ無抵抗な少年であったが、ようやくと言ったようにずっと閉じていたの瞼をゆっくりと開いた。

亀裂を彷彿とさせるような瞼、その隙間から、真紅に輝く瞳が姿を表す。


「ッ…!」


紅い瞳___それは人類に仇なす者達の証、それは死の象徴、それは絶対的恐怖の具現、それは顕現せし殺戮…


それは、“魔族”である事の証明だった。


男は目があったのみで、悪寒が走り、そして鞭を握るその手は緊張する。


「き、今日は…ここでいい…」


そう呟き残すと、逃げるようにその場を後にした。


「ハァ…」


側に座っていた、右腕の無い大柄な男が溜息を一つ吐く。

彼は立ち上がると、少年の腕に硬く取り付けられた拘束具を、鍵を使って解いた。


「ッ…」


吊り下げられていた少年は、そのまま自身の身体から零れ落ちて作り出された血溜まりへと、その体を打ち付ける。

ぺチッ、といった音とともに、血飛沫が浅く舞った。


「——着替えはここだ。片付けたら部屋に戻れ。」


そう呟き、剣を携えた大男も出口へと向かったのだろう。

そう思った少年は、仰向けになりながら薄い瞼でコンクリートの天井を眺めた。

そして——



いつも通り…か…



内心でそう呟いたのだった。


彼にとっては、これがいつもの日常だった。

そして、いつも通りに彼の足音を、扉の閉じ切る音がするまで聞こうとするのだが、突然、一定の間隔を刻んでいたその靴音はピタリと止む。


「お前…」


「…?」


大男は、なぜか少年に声をかけた。

こんな事は、彼の知る数え切れない日数の中にも一切存在しない。

何の前触れも無く、唐突にだったのだ。

男の両耳から下げられた紅いピアスが揺れる。


「全く、見ていられないな。奴隷ってのは。特にお前の場合は記憶が無い。——身に覚えもない罪への贖罪だと毎日毎日飽きもせずに拷問へかけられて…よく死のうと思わないな?」


「……」


「ここは自害への対策を怠っている。舌を噛み切れば終わりだ。——なぜお前は生きようと抗える? ——考えもしなかったは無しだ。」


男の緑に輝く瞳が問いかける。

その言葉に、少年はようやくその唇を開いた。


「——つまり、死ねと?」


少年は、ここに来て初めて誰かに言葉を発した。

冷たく放たれた一声に、男は凍てつくような感覚に襲われた。


「なんて顔してやがる…坊主くらいのガキはもっとニコニコしてるもんだろ? ——って言っても、こんな状況でニコニコしてりゃあ、それこそ異常だがな。」


「——何が言いたい? 助けでもしてくれるのか?」


「いいや、俺は傭兵だ。向いてないとはつくずく思うがな。——だが、雇われの身でそんな事はできない。ただの暇潰しさ。」


「……」


「ハァ…まあ、残念だが俺にしてやれることも無い。またな、魔族の坊主。」


そう言い残すと、ついに男は扉を潜ったのだった。

重い鉄の扉の閉まる音が、冷たく響き渡る。


「ハハハ……魔族、か…まったく——」


勘違いも甚だしい。


目を閉じ、内心そう呟くと、再び瞳を開いて少年は天井に手を差し伸ばした。





「ぐあッ…!」


その時、少年は戦場に立っていた。

彼の振り下ろした刃によって斬り伏せられた敵兵が声を上げて倒れる。

だが、それを見ても彼は何も思わない。

何故ここにいるのか、何故こんな事をしているのか。

自分では全くわからない。


あたりには数十、数百、数千、数万.....

黒い“瘴気”を散らせる幾多の兵士達が、各々の得物を携え、その矛先を自分へと向けている。

そういう自分も、その手には黄金こがねに輝く一振りの刀を握っていたのだった。

だが、状況がいまいちのみ込めない。


少年は、黒い影に包まれた左手を見つめる。


——俺は…一体何者だ…?


少年は、その刀を以って自身に向けられた確実な敵意を斬り伏せた。


——なんの為に、生きようとしている?

なにを目的としている?

わからない…だが“なにかを守る為”だった、それだけはわかる。

——だが…思い出せない。


——じゃあ、なんでこんなところにいる…?

わからない。

こいつらはなんだ?

何故俺を殺そうとする。

俺が何をした。


どこだここは?

知らない。わからない。見たこともない。

ただただ広がる荒野に、そして確実な“敵意”が感じられる。

殺気と、熱気…そして、冷たい風…


——俺は…なぜこれだけを相手に立ってられる?

今に至るまでに何人斬ったかわからない。

どうして俺は持ったことも無いような、こんなものを扱えている?


わからない、わからない。


——俺は……俺は何も知らない…



——だが、一つだけ、たった一つだけわかることがある。


この戦いが——いいや、この“殺戮”が…とても心地の良いという事だ…!



「アハハハハハ!!」


気づけば、大きな笑い声を上げていた。

だが、もう治りは着かない。

確信的な”恐怖“。

それを顕示し、少年の殺戮遊戯を彩ると、彼は嬉々として黄金こがねの刃を振りかざした。


「ハァ.....ハァ....ハァ....」


やがて、少年は片膝をついた。

肩で息をし、刀を杖代わりに地面へと突き立てるが、彼の“殺意”は未だ衰えない。


喉が痛い。

目が痛い。

腕が痛い。

足が痛い。

身体中が痛い。


久しく身体が軋む。


だが——この殺戮を止めたくない。


少年はその口角をより一層不気味に釣り上げると、立ちはだかる“敵”へと、その刃を振るう。

黄金こがね色に妖しく輝くその刀は、一切の穢れがなく、返り血も浴びず、さらには刃も傷んでいない。


少年を中心とし、描かれた黄金色の剣線。

それは、兵士達を次々と真っ二つにして行くのだった。


壊れた記憶に、冷たい風、そしてそれが嗅ぐさせる血の臭い。


彼の“遊戯”は続く——




「……」


見知ったコンクリートの天井。

一年前からずっと変わらない景色だ。



チャラン……



不意に鎖の音が響き渡った。

それに視線を落とすと、右足首に取り付けられた枷、そこから鉛色に輝く鎖が伸びている。

少年は右手を口元にあてた。


「.....またあの夢か...」


無意識につり上がっていた口角を下げると、身体を起こす。

体感的には、まだ朝の4時くらいだろうか。

独房から僅かに覗く薄い空がそれを確証に変えた。


「あの夢....」


そう、あの夢だ。

三日前、初めて見た。

その時から毎日見るようになっている。

自分を忘れ、知らない土地で、知らない服を纏い、知らない刀を持って、知らない奴らを斬り殺す。

それだけ。たったそれだけの内容の夢だ。


これは、現実に耐えかねた俺が作り出した願望か....?

いいや、別にそれほどではない筈だ。

たしかに奴らを殺したいとは思う。

憎いのも当然だ。


だが…あれはまるで…無関係の人間までをも無差別に、一方的に殺す……そう、殺戮——殺戮だ。

そんなものを望んだ覚えは無い。


「…!」


少年は、自分の行動に驚いた。

そんなものを望んだ覚えはない。

そう思っていた。

しかし、夢の内容を思い出したその口角は、またも不気味につり上がっていたのだった。


「——ここに来て、五回目の笑顔。しかも四日連続…か…」



ハハハ…



本能では望んでいても、理性では否定しているとでも言うのか…?


少年は、冷たいコンクリートの壁にへと背を預けるのみだった。





チュンチュン……



「!」


生き返るようにして、咲渡 勇サキト ユウは、目を覚ました。

胸の鼓動は強く波打ち、気付けば肩で息をしている。

全く訳のわからぬそのままで、彼は立ち上がった。


——森だ。

巨大な木が幾数も立ち並び、葉々の隙間から太陽の光を覗かせている。

小鳥達は唄を奏で、その伴奏のように川の音が聞こえて来た。

直後、涼しく心地の良い風がユウを出迎える。


「ハハハ…」


彼は小さく笑った。

自然は、まるで彼を“歓迎”しているかのように感じた。

だが、それは皮肉にも彼にとって初めての“歓迎”だったのだ。


「……」


彼の脳裏で地獄のような日々が蘇る。

それだけで、自然とその眉間には深くシワが刻まれていた。



——幼い頃から邪魔者として扱われてきた。

親戚の家をたらい回しにされ、挙句行き着いた先は虐待という行為に対し性的興奮を伴う変態義父。

日々振るわれ続ける暴力の日々。


外にだって居場所などなかった。

——嫉妬。

奴等はそれを基に動いた。

皆で協力し、俺を全力で排除した。


——薔薇色の青春…?

そんな物、ある訳がない。

全ては脅威であり、敵だった。



「……」



無言で空を見上げれば、群青色が彼の目を覆う。

そして、小さく呟いた。


「——よく生きてたな…」


少しの間、自然を肌で感じた後で、ユウはまず”最後の記憶“を絞り出そうと試みた。


「……ッ」


暫しの沈黙の後、何かを思い出し、顔を上げる。



——そうだ…あの時は、高校の入学式当日。

俺は登校中に、電車で気を失って、そのまま.....



「もしかしたら…」


——俺はもう死んでいるのかもしれない。

そう続く言葉を小さく口ずさむと、何故だか気がとても軽くなった気がした。



パチンッ



仕切り直しと、彼は自分の頬を叩く。



——さて、ここはどこだ?

まあ…わかれば、こんな苦労も無いんだが…

動植物での判別…無理だな。

そんな知識、無い。



ここがどこかなど考えた所で時間の無駄と割り切ると、次に彼は自分の身体を見下ろした。


「さっきから思ってたが…なんだこれ? コスプレって奴か…?」


笑い気交じりにそう呟く。

彼が身にまとっていたのは、アニメや漫画くらいでしか見た事のない、厚手のマントの様な服——いわゆる”ローブ“だった。


少し調べてみたが、下には何も着て居ないようで、これ一枚だ。

さらにポケットのような物も無く、所持品も本当の意味でこれ一枚と言える。


状況としてはかなり悪いものだと思ったが、不思議と焦りはしなかった。

取り敢えずと言わんばかりに、彼はボソリと言った。


「——喉乾いた。」


彼は、先程から響いていた川の音。

その方向へと歩き始める。

すると、一分もしないうちに小さな川が地を流れているのを見つけることができたのだった。


そこまで来たところで、跪くと、まず顔を洗う。


「ッ〜」



冷たくて気持ちがいい。



その後、両手で水をすくい上げる。


「ッ…?」


しかしその水は口まで運ばれる事はなく、その手はジッと静止した。


「なんだ…これ…?」


両手を放して水を捨てると、もう一度すくい上げ、確認した。


「…やっぱり…」


両手に映るユウの顔に異常は見当たらない。

たった一つを除いて。

それは——



瞳が、紅い。



そう、彼の瞳は赤く輝いていたのだった。

当然心当たりなど無い。

さらに言うまでもなく、彼の瞳は元々黒色だった。


「…痛い。」


コンタクトのような物が入っているのかと、指を近づけたが、感じたそれは、指先で感じ取るプラスチックの表面ではなく、目に走る痛みだった。


「……」


取り敢えずそれは置いておく様に、水を口に運んだ。

そして再び空を見上げる。



——なぜこんな事になったのかはわからない。

しかし、今はとにかく人と会うことが大事だろう。

そういえば、山で遭難した時は、川を下っていけば自ずと人里へ至るとどこかで聞いたことがあるな…まあ、ここが山かどうかもわからないんだが。



そう思いながら、彼は流れる川を目尻に置き、歩き始めた。

また、その表情は少し柔らかな物となっており、どこかで彼はこの状況を楽しんでいた。


そして暫く歩き続けると、地面に見覚えのある型が刻まれているのが分かった。


「足跡…」



この大きさ、形。

ほぼ確実に人間の物だろう。

もしかしたら、この近くにまだ足跡の主がいるかもしれない。

そう思い、ユウは駆け出す。


すると間も無くして、森を出た。

視界に広がるのは野原、そして——


「ビンゴ…!」


明らかに人の手が加わった壁だった。

ユウは、そこまで走っていくことにした。





「凄いな…」


壁の正体は、街を大きく取り囲むようにして出来た外壁だった。

それを知ったユウは、入口らしき場所まで移動する。


すると、側に中世風の衣装を纏う男が一人。

兵士のようなその格好に、若干の疑問を抱いたが、しかし“どうでもいいか”と投げ捨て、その男に声をかけようと試みた。


しかし、彼はユウを見るなり、背筋を強張らせ、立ち竦んだのだった。


「あの…」


「ッ…!」


「中には、入れないんでしょうか?」


「え、あ....」


まるで声を失っている。

その様子を不審に思い、ユウは近寄ろうと足を踏み出した。


「う、動くな!」


「!」


突然そう言いながら向けられたのは、手に持っていた槍だった。

ビクリと、ユウはその足を止める。



——なんだ、変な人だとは思ったが、一応日本語は通じているのか。

じゃあ、ここがどこかもすぐわかるな。



そう思っていると、男は壁の隣に建てられている小さな施設へ、あたかも逃げるように入っていった。


壁に設けられた覗き戸。

そこから、何かを手に持ち誰かと話す姿が確認できる。

無線機か何かだろうとそのまま待っていると、暫くして兵士は出てきた。

だがやはり一定の距離を保ち、槍の先端をこちらへ向けている。


「武器は…持っていないな…?」


「…? え、ええ。まあ…」


「——よし…入れ…」


兵士が門を開ける。

ユウは軽く会釈すると、それをくぐっていった。


「……」



——この街、明らかに様子がおかしい。



入って早々、ユウはそう感じたのだった。

先の男も不審な反応だったが、それ以上に不審だ。


——まず、人が殆どいない。


さらに、中世ヨーロッパの様な雰囲気を醸し出す建物達は、どれも扉を堅く閉じ、同様に窓も殆ど開いていない。

時々、隙間から自分の事を覗く姿を確認できるのみだ。


そして、街道を行く数名の人々は、皆同じような格好をしている。

足下まで伸びた長いマントで身体を隠すように包み、顔には布を巻いてその上から帽子を被っている。

ユウと目が合うと、先の男同様に緊張の走った空気が流れ、視線を外すのはいつだってゆうの方だった。


そうして、街へ入って数分経った頃——


「ッ!?」


突然、ユウは意識を失った。




「ぅ.....ん.....」


ユウは、ゆっくりと目を覚ます。

何かに座っているようで、首を折り曲げた。

すると、間も無くして酷い頭痛と、吐き気が彼を襲った。

まだ焦点が合わず、ぼやけた視界で辺りを見回す。


「ここ…は…?」


「おや? 起きましたか。」


突然、声がした。

未だボヤけ続ける視界により、その顔はハッキリとはわからないが、声で男であると判断できる。

暫くして、ようやく視界が安定した頃、自分とその男は机を挟んでおり、そして、自分は椅子に縛り付けられる形で座らせられている事に気が付いた。


「これは一体…?」


「おやおや…やはり理解出来ませんか。魔族の坊ちゃん。」


「あなたは…? それに、捕まった…? マゾク…?」


長い鼻に、尖った耳。

小さな丸メガネをかけており、スーツを着込んでいる男。


彼が何を言っているのか全く理解できないまま、話は続いた。


「魔法で拘束を解こうなどとは思わないでくださいね。尤も、あなたはそうする気もないようですが。」


「話が全く…」


「ふむ....まあ聞きたい事があって態々あなたをこうして縛り付けている訳ですが.....何故、街中に侵入したんですか?」


「侵入…? 俺はちゃんと許可を…」


「あれはあなたを街中で迎撃するためです。町人を装った兵士を数十名配置してね。」


「町人を装った....? それに迎撃…一体…?」


「ほぅ…あなたは本当に珍しい。まさかとは思っていましたが…本当に記憶を失った魔族なのですね。恐らく戦闘に関する情報も全て失っていると見ました。であれば本当に高級品だ...ただただ硬く壊れ難いだけで反撃にもでない商品だなんて、素晴らしい....」


「商品…? 待て、どう言う意味だ…!?」


「まだわかりませんか。私は奴隷商。あなたを商品とする人間です。つまり、あなたは今日から奴隷、商品、今のところは私の所有物、と言ったところでしょうか?」


「奴隷だと…!?」


一瞬思考が停止する。



カタッ....



男が立ち上がった。

それに正気に戻ったユウはガタガタと椅子を揺らし、大声を上げる。


「待て! 話は終わっていない、奴隷ってどういう事だ!? なんで俺がそんな! おい! おい!」


「まあ、混乱する気持ちはわかりますが、そう焦らずに。そうですね…魔族の被害が最も少ない、あの辺りにでも出荷するとしましょうか。あまり恨みの濃い場所に送ると殺されてしまいますしね。」


そんな事を口ずさみながら、男は扉を開ける。


それに焦って椅子を揺らし過ぎたか、ガタッと椅子が横に倒れた。


「待て! 説明しろ!」


「まあ、あなたに個人的な恨みはありません、むしろ同情の余地すらありますが…こちらも商売ですので。それでは、会う事はもう無いと思いますが、御機嫌よう。」


「待てえええええ!!」


男は扉を完全に閉めた。


少年の、ユウの、哀しい悲鳴のみがその場に響き渡るのだった。

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