153-4.裏準備(マックス《悠花》視点)
*・*・*(マックス《
超超超、一大事だわん!!
「「姫/様の誕生日が明日??」」
「正式じゃないけど、チーちゃんの
カイルに知らせるために執務室に来たら、レクターもいたので一緒に伝えて。
そしたら、あたしん時と同じように暗くなってしまったわーん?
「式典が本当の日だから、つい……」
「迂闊だった……。これまでの誕生日があってもおかしくはないのに」
「だったら、急いで準備しようぜ?」
『料理は俺っち達が頑張るでやんすよ!!』
「お、レイ?」
壁をすり抜けてやってきたレイが言うには、エイマー達が説得してくれたらしく、あたし達にそれを知らせに来たらしい。
プレゼントは急ごしらえになってしまうかもだけど、パーティーをやるやらないだけでも全然違うわ!!
あたしもあたしで動くわよ!!
カイル達に招待状とかの対応は任せて、次はメイミーのとこに向かったわ!
「まあ、姫様の誕生日が?」
「式典の時のドレスは届いているでしょーけど。明日パーティー開くから、ぱあっとしたいのよん!」
「そうですね……。でしたら、メイド全員で素敵に一着だけでもご用意させていただきます!!」
「頼んだわ!!」
これで衣装はオッケー!!
飾り付けは、メイド達もだけど
次に、秘密を共有している他の四人に知らせに行った。
「「姫様が!?」」
「誕生日が明日なんだ〜?」
「正確な日程は、今度の式典だろうけど。明日……か。もっと時間をかけてやりたかったが」
エスティも渋い表情になったわ。皆、チーちゃんの式典当日に向けて準備は進めているだろうけど。
さすがに、今日明日でメイミー達のように服を仕立てるまでは出来ないもの?
『祝いの言葉だけでも十分じゃろう?』
うんうん唸っていたら、ウルクル様がやって来たわー?
「あら。おめでとうって言うだけでも?」
『応。姫はこれまで限られたヒトの子達からしか得られなかったのであれば、明日この屋敷中の子らから祝われるのなら。……それだけでも誉よ」
「たしかに〜?」
「この屋敷中の人間は、姫様のパンの恩恵を受けているからねぇ?」
盛大にパーティーをして、おめでとうのラッシュをするだけでもとりあえず十分とか。
たしかに、チーちゃんなら絶対喜ぶ以上に泣いちゃうわねぇ?
「あ〜……チーちゃんの誕生日だけど、寿司とか焼肉とか食べさせてあげたいわ〜?」
「「「すし??」」」
『焼いた肉では簡単過ぎぬか??』
「違うのよん? あたしとチーちゃんの前世では定番の料理で、米を生の魚と一緒に合わせた寿司。焼肉は薄切り肉とか、ソースに漬け込んだ肉を焼いたりするのよ。誕生日だけじゃないけど、わりかしイベントごとに食べたりしてたわ」
『な、生の魚……とな??』
海から遠いここじゃ、食べれないもの。
とりあえず、焼肉は再現しようかと思ったが。タレがチーちゃんの一張羅に飛び散る可能性があるので却下になり。
代わりに、巨大ラザニアを作ろうと、エスティやサイラと一緒にパスタ作りを手伝ったわん?
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