79-3.技能の進化?






 *・*・*









 しかし、寝過ぎたとは言え。


 ちょっとひと騒動?あった以外は基本的に暇だ。


 今日はエピアちゃん達もお休みじゃないから、完全にロティと休暇を過ごさなくてはならない。


 ご飯もたっぷり食べたし、せっかく悠花ゆうかさんがいるなら、魔法の訓練でもしようかと思ったけど。



「ダメ」


「えー、ダメ?」


「よくわかんない状態で熟睡になってたのよ? 魔力の波に何らかの症状があってもおかしくないわ。ダメよダメ」


「うーん。けど、ちょっと体動かしたいし、暇だし」


「そうね。日本と違って娯楽はかなり限られてるし……」


『じゃあ、いっそ。ステータスの調整をすれば?』


「「調整??」」


『でっふ?』


『チャロナはんの、えーと、たしかコロンは結構溜まりやすいでやんすし。それを注ぎ込んだり、あとは例の道具の確認とか』


「「ああ!」」



 そう言えば、寝る前にコロンを調整するの、ここ最近忘れてた。


 それは、いいことかもしれない!



「そうと決まったら、チーちゃんの部屋にレッツゴーよ!」


『「おー!」』


『食器、俺っちが片付けておくでやんすよ』


「ありがとう」



 さあて、魔法陣を使って戻って、ステータスの紙をロティに出してもらえば。









 ◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯






幸福の錬金術ハッピークッキング






《所有者》チャロナ=マンシェリー(16)



《レベル》31(次までは、残り4100400PT)



《ナビレベル》3(次までは、残り174525PT》

[スタミナ]満タン(200/200)



技能スキル

 ・無限∞収納棚


 ・ナビ変換チェンジ(レベル27)

 →ホイッパー三種

 →ミキサー機能(ジューサー他)

 →トースター

 →オーブンに発酵機能・奥行き拡張

 →炊飯器ライス・クッカー

 →揚げ物フライヤー

 →フードプロセッサー




 ・時間短縮クイック(レベル15)



 ・タイマーセット同時機能(レベル12)



 ・複合(レベル7)



 ★技能スキルUP各種の レベルアップPTコロンは、現在2500000コロン所持






《特典》

 ・レシピ集データノート



【レシピ】

〈バターロール〉〈コカトリスの卵サラダ〉〈いちごジャム〉〈カッテージチーズ〉〈山形食パン〉〈ラタトゥイユ〉〈チョココロネ〉〈コーンマヨパン〉〈コーンパン〉…………

 ………………

 …………


〈チョコチップクッキー〉〈ヴィエノワ・サブレ〉



 ・銀製器具シルバーアイテム










 ◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯









「ほ〜んと、面白いくらいすぐに貯まるわねぇ?」


「ねー?」



 相変わらず、規格外なのを作ってるつもりはないけれど。


 ピザの時といい、天の声?の好みかもしれないから。


 そこはそれ、これはこれ。


 詳細に見ていたら、アイスハーブティーを持ってきてくれたレイ君とも一緒に見る事になり。


 コロンの振り分け方をどうしていくか相談し合うことになった。



『複合を使えば使うほど、コロンが貯まりやすいんなら。もう少し複合のレベルを上げれば?』


「うーん。ロティとも使い慣れてきたし、そこはいいかも」


『でっふ!』


「進化以降の派生も、道具としては別段困らないし。それがいいんじゃない?」


「じゃ、コロンの大半は複合に入れるとして」



 あとは、平均的に振り分ければいいだろうか?


 ここから、技能スキルが派生するとはあんまり考えにくいが、この程度なら今のロティに聞いても大丈夫なはず。



『でふ?』


「ロティ。今のナビレベルで、次の技能スキル取得とかってわかるかな?」


『でふぅ! 時間短縮クイックが、作物しゃくもつにもかけられるでふうう!』


「え、ほんと?」


「てことは、作物が瞬間成長とかするってわけ?」


『でふ、しょーでふ!』


「「すごい!!」」


『こりゃ、生産ギルドにも重宝されそうでやんすね?』



 ってことは、だ。



「チーちゃ〜ん。そ・れ・な・らぁ〜〜」



 あ、悠花さんの言いたい事がなんとなくわかったぞ?



「悠花さん、以前ラスティさんに分けてもらったお米ってまだありそうかな?」


「さっすが、チーちゃん! ラスティの事だから、まだありそうね!」


「ロティ、時間短縮クイックのレベルをどのくらいあげれば出来そう?」


『にゅ? まじゅ、ご主人様のレベルが33にならないと無理でふ』


「「oh......(´・ω・`)」」



 やっぱり、一筋縄ではいかない苦難だったみたい。


 せっかく、カレーが出来たんだから、ご飯で実践したかったけど。もう少し無理そうだ。


 今のレベルUPって、初期の頃のように簡単にはいかないからだ。



「なーんで、経験値こんなに増えたんだろう?」


「通常の冒険者でも、50以上ならわかるけど。あんたはまだ31だしねー?」


「「うーん」」



 とりあえず、ラスティさんには、お米を美味しく食べれる方法が出来たから、お願いしにいかなくちゃ。


 と、ここで。ラスティさん繋がりであることを思い出した!



「あ、そうだ。農耕の神様のウルクル様からも加護をもらってたんだった!」


「どこどこどこ?」




 探してたら、紙の一覧でも結構後の方にあった。




【ウルクルの加護『豊潤』を獲得


 →『口福』の効果を促す、作物の成長を助ける為の効果】




 うん。天の声以来に聞くけど、やっぱりチートだ。




「これ……とんでもない幸福感を感じ取れるって事?」


「そ、そうかも。ウルクル様が、私だからくれるっておっしゃってたし」



 最近お会い出来てないけど、また来てくださるのだろうか?


 すると、頭の上に何か重みを感じた。



『息災か? 幼き子?』


「ひゃ!」


「あら」


『う、ウルクル様!』


『でふぅうう!』



 考えてたら、どうも私の頭の上に、そのウルクル様が乗っかっていたのだった。

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