まだまだ日記は続く

 前にも書いたけど、僕の周囲の人間で小説を読まない人が多いのが不満だった。

 ところが急にそのその雰囲気が変わった。僕が通っている施設で、僕の『BISビブリオバトル部』のファンだという女性がいたのである。もちろんSFファンなんかじゃないんだけど、『ビブリオバトル部』のような現実的な設定の話に惹かれたらしい。これまで持ってきた大量の本が無駄にならなかったのだと知って、ちょっと嬉しい気分だ。


「ヒロインの空がいいんですよね。かなりの本を読んでて、それに関心しました」


 おお、まさに僕が待ち望んでいたような感想! そういうことを言ってくれる人を待ってたんだよ!


「他のキャラでは、銀くんがいいですね。3巻の結末では空に告白するじゃないですか。これからどうなるのか楽しみなんですけど、あいにく山本さんが持ってきた本がそこまでだったもので、続きがなくなっちゃって」


 すみません。4巻はまだ文庫化されてないもので持ってこれないんです。文庫化する前の単行本ならあるんだけど。

 しかたがない。次には4巻の『君の知らない方程式』を持っていくことにしよう。せっかくの愛読者を待たせるわけにいかない。


 

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