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  • おわりの彼の話への応援コメント

    板久咲絢芽さま、「幻想の里、恐怖の里」へのご寄稿ありがとうございました。美しい「淡さ」が印象的でした。ケルト民話的な背景の上に綴り出される言葉からは油絵的な濃厚さではなく、パステル画風のはかなさや切なさ、妖しさや懐かしさがそこはかとなく漂ってきて、ふとラフカディオ・ハーンが思い出されました。妖精というものの位置づけや、彼らの世界に寄せる主人公のおそれとかすかな憧れを含んだ同情が、最後に清算されてもまるでそれが当然の帰結であったかのような不思議な読後感の残る素敵な作品でした。

    作者からの返信

    友末様

    お読みいただき、ありがとうございます。

    可愛らしいおばあちゃんの一人称語り口でノスタルジーを盛りつつ、他にもちょこちょことこだわりを盛ったプリン・ア・ラ・モード的な作品だったので、いろいろな面を感じていただけて嬉しいです。

    実は『異界のものたちと出遭って 埋もれたアイルランドの妖精話』(アイルランドフューシャ奈良書店)というリアル語り部の方が集めた話を収録した本を読んだ結果、この話を生み出すことができた話と言っても過言ではないのですが、この本での妖精たちへの視線が「信仰だけでもなく、恐怖だけでもなく、畏怖だけでもなく、親愛だけでもなく、しかしてそのすべての点から点へのグラデーションの中にある」と感じ、それを表現したい!と思って書いたものなので、この独特な妖精観も伝わっていれば幸いです。